24話 二人の騎士〈前編〉
ラルカによる事件収束から約一ヶ月が過ぎようとしていた。
季節はもう夏に差し掛かろうとしている。その日、夕方から夜になる間の時間だった。心なしかひぐらしが鳴いているように感じた。夕焼けから夜空へと変化しようと、空が美しいグラデーションを描いている。その空の下、ゴロゴロとタイヤが転がる音が聞こえた。下町の住宅街を、スーツケースを転がしながら歩く一人の青年。青年が行き着いた先は、シェアハウス秋桜だった。そして、ハウスの外で待っていたのは、穂乃果達住人一同だった。皆して彼、ハーツを待っていたのだ。
「……!」
我先にとハーツの前に出たのは、他の誰でもない、明里だった。明里は泣きそうな顔をしながらも、笑顔でハーツを抱きしめた。
「……おかえりっ、ハーツ君!」
「……ただいま!」
一ヶ月に渡る軍警の事情聴取を終え、ハーツにハウスへの帰宅が許可された。彼が犯した罪に対する裁判に関してはまだ時間がかかってしまうが、ヴィクトルやイサミが言ってた通り、その間特に問題を起こさずにいてくれれば、普通に生活はもちろんのこと、行動次第では減刑も可能性がないわけではないとのことだ。そこで、裁判が終わるまでの間、誠は処罰代わりとしてある計画をハーツに律した。名前はシンプルに、“更生計画”だ。誠曰く、少しでも彼に執行猶予を与えられるよう、罪を償う行動を取ってほしいと考えた上でこの計画を立案したらしい。ハーツが帰還する前日、アルマと美香は誠本人から、保護責任者である穂乃果は書面からこの計画について知らされていた。事件に少しだけ関わっていた明里も、穂乃果からこの計画を聞かされていた。罪を償う彼を支えてやってほしい。そういう意図であった。
♢
ハーツ帰還を祝うように、この日の夕飯は豪華だった。カレーとポテトサラダと唐揚げ。もはやこのハウスで何か祝い事があれば、カレーが出てくるのは当たり前になっていた。
「さあ食べましょうねー」
穂乃果と明里はカレーの入った皿を並べている。
「おっ、マジか! 今日のカレーはこっちか!」
康二の声を聞いてハーツはカレーを観察した。
「豚肉、じゃがいも、人参、玉ねぎ、それと……これは、しらたき?」
「あ、そっか。ハーツ君は初めてだったわね? 実はそのカレー、偶然の産物ってやつなの。前に肉じゃがを作ってたらうっかり失敗しちゃって、でもたまたまカレールーがあったから、咄嗟の思いつきでカレーにしたの。これが意外とみんなに好評価だったのよね」
「カレーにしらたきってどうかと思ってたけど、これがまた合うんだよな~!」
「ちぃちゃんもしらたきのカレー大好き!」
ハーツの知識データにはカレーにしらたきなど、当然搭載されていない。なので味の想像すらつかなかった。そもそも食事をすること自体初めてだ。カレーとは一体どんなものか、未知数だった。
「じゃあ食べましょうか!」
『いっただっきまーす!』
ハーツも見よう見まねで手を合わせてみる。
「いただき、ます……」
スプーンでカレーをすくい、ゆっくりと口に入れた。アルマと明里はドキドキとそれを見守った。
「……!」
カレーの味を初めて理解すると、ハーツはぱあっと顔を輝かせた。それで着火したのか、その後は皿を持ち上げてカレーを大口いっぱいに食べ続ける。その様子は見ていて気持ちがよく、美香も思わず見入っていた。
(おお……! アルマにも負けないくらいの気持ちのいい食べっぷり……!)
一皿完食し、ハーツははあとため息をつき、ぱっと顔を上げた。
「これが、人間の食べ物なのか……! 何かを施されたわけじゃないのに、胸の奥がすごく満たされていく……! 何故こんなに良いものを今まで経験しなかったんだ?」
「つまり、美味いってことでいいのか?」
「あ、そうか。これが美味しい、なんだな? うんっ、美味しい……!」
「だろだろっ!」
「おかわりもあるよっ!」
安心したアルマと明里は嬉しそうにハイタッチした。
「……でも、不思議だ。本当は肉じゃがの材料なのにカレーにするなんて、普通だったらリカバリーはできないはずなのに」
「そんなことはないと思うわよ」
穂乃果はハーツの隣で優しく微笑む。
「全部とは言わないけど、大抵のことは挽回できるわ」
「!」
「一度失敗しただけで全部が終わることなんてない。きっと立ち直ることはできる。私はそう思うわ」
「穂乃果……」
穂乃果がハーツの頭を優しく撫でた。
「だからハーツ君も、これから頑張ればきっと上手くいくわ。私も応援するから、ね?」
彼女の優しさに、ハーツはこそばゆい感覚を感じた。まだ心が目覚めたばかりの彼にとってそれが良いことなのかはわからなかったが、今のハーツはこれも心で感じる大事なことだと受け入れていた。
その後、ハーツは康二に誘われてお風呂に入ることになった。アルマとルカと並んで康二の演歌を聞いたり、風呂上がりに一杯嗜んだりと、普通の人間らしい日常を改めて経験した。
「……これが日常。お前はこんなに心が弾むのを、毎日経験していたんだな」
縁側で風に当たりながら、ハーツはそう言った。隣にはアルマが座っていた。
「楽しいか?」
「ああ、胸の奥から何かが弾む感じだ。これが楽しい、なんだな……」
ハーツは自身の胸に手を合て、雲一つない夜空を見上げる。その表情は曇りがなく、真っ直ぐだった。
「……ゼハートはこんな穏やかな日常を壊そうとしている。心を否定しようとしている。今ならそれがどういう意味なのか、すごくよくわかる。オレはそれに加担しようとしていたんだな……あと一歩遅かったら、明里や大切な人を傷つけていたかもしれない……そう思うと、苦しくてしょうがない……だからオレは、ちゃんと罪を償いたい」
ハーツはアルマに真剣な表情を見せる。
「これが所謂、虫の良い話ってやつにはなるが……協力してもらえないだろうか? アルマ」
「ああ! 当たり前だろ! ハーツはもうオレにとって大事な人の一人だかんな! 大事な人の頼みとあらばってやつだ!」
にっと笑うアルマに対し、ハーツはふっと頬を緩ませた。
「お前は強い心を持ってるんだな……名前の意味通り、魂が込められてる」
「えっ? そ、そうかっ? そう言われるとなんか照れるな! でも今更かもだけど、お前の名前だってすごく良い意味が込められているんだぜ?」
「オレの?」
「ミカが言ってたんだけど、ハーツって英語でハートをふくすうけい? にした言葉なんだって。ハートはつまりここ、心なんだ! 思い返してみりゃ、もうお前名前の時点で心が込められていたんだな!」
「ハート……心……」
改めて意味を思い知らされた自分の名前を、ハーツは強くゆっくりと噛み締めた。
「ふーたりーともっ!」
そこへ、鈴が鳴ったような弾んだ声がした。振り向くと、明里が立っていた。
「アカリ! どうした?」
「お姉ちゃんがね、お店からの差し入れでアイスもらったんだって! しかもなんとファーゲンダッツらしいよ!」
「ファーゲンダッツって、ちょっとお高めのあのアイスか!?」
「バニラとイチゴとメロンがあるんだけど、二人共どれがいい?」
「オレイチゴがいい!」
「あ……じゃあオレはバニラで」
「オッケー! じゃ持ってくるね!」
明里はぴゅーっとその場を走り去った。
「……明里を見ていると、なんだかこちらも明るくなりそうだな。あとはやっぱりここが、心があったかくなる。お前が美香を大切に思っているのも、こんな感じになるからか?」
「ああ! ミカといると心がすげー安心する! まさにそれとおんなじってやつさ!」
「……そうか」
♢
「突然ですが! みんなでお買い物に行きたいと思いまーす!」
翌日の朝、穂乃果が突然そう宣言した。
「お買い物、ですか?」
「今日は土曜日でみんないるでしょ? だからこの機会に色々と買い込もうと思うの。ほら、今年の正月に開発地区に大きなショッピングモールが出来たでしょ? あそこに行ってみようと思ってるんだけど、みんなどうかしら?」
「おっ、ちょうどいいや! 確かあそこにはホームセンターがあったよな? そろそろ仕事用の軍手と長靴を新しく買い替えようと思ってたとこなんだ」
「オレもいいよ。あそこのタカダ電気に用があったし」
「そうだ! ついでにハーツ君の服も買いに行かないっ?」
「えっ? オレの?」
自分が名指しされたことにハーツは少し驚く。
「ああ、それもいいわね! 正式にハウスに入ったんだし、そろそろ身の回り品を揃えておかないとね」
「じゃあみんなで行こうー!」
そんな訳で、ハウスの住人一同で開発地区のショッピングモールに向かうことになった。下町から開発地区行きの電車の中で、アルマはわくわくしていた。
「こうしてみんなでお出かけするの、初めてだな!」
「そうだね。私も初めてかも」
たどり着いたショッピングモールには、やはりといったところか人が多く、油断したら迷子になりそうなくらいだった。住人一同はそれぞれの目的のため、一旦解散した。
康二は言ってた通りにホームセンターへ。ルカは充電ケーブルを見たいと言って電化製品店へ。穂乃果は千枝を連れて食品売り場へ向かった。そして、残った美香達四人は、まずハーツの服を買いにファストファッションブランドのショップへ足を踏み入れた。しかしここで思わぬ事態が起きる。
「ねえ見てあれ! マジイケメンじゃないっ?」
「目の保養だわ~」
ショップに来ていた人や店員が揃ってアルマやハーツに注目しだしたのだ。
「な、なんか視線を感じるんだけどっ?」
「気にしないふりしてて……」
もはや不審者の様な格好でもしないと目立ってしまう定めなのかと、美香は恥ずかしながらそう思った。
「それで、どんな服を買うんだ?」
「えっ? んーとね~……とりあえずまずは店員さんにおすすめ聞いてみようと思うんだ」
明里は女性の店員に声を掛けた。ハーツをコーディネートしてほしいと言われた店員は、何故か喜んでと張り切っていた。
「お客様は背が高くスラッとした体格なので、丈の長いジャケットなんかがおすすめですっ! あとは脚長を強調できるようパンツはスリムタイプにして……」
今時男子にイメチェンしたハーツに、見ていた明里達はもちろん、コーディネート担当の店員や通行人がおおーっと歓声を上げた。
「やだあの人っ! 超絶イケメンすぎない!?」
「負けた……男として色々と負けた……」
「あらまあっ! なかなかイケてるじゃなあいっ?」
そこへ、店の店長らしき男性が接近してきた。
「はいっ! どうでしょうかっ?」
「うんうん、いい感じよお~! 何より素材そのものが良いから際立つわあ~!」
「は、はあ……」
何を言ってるのかわからず、ハーツはぽかんとしていた。
「あらっ? やだもおっ! よく見たらあなた!」
突然店長はアルマに視線を向けた。
「ん?」
「あなたも結構イケてるじゃなあい! 良かったらアタシにコーディネートさせてちょうだいな!」
そんな訳でアルマも無理矢理コーディネートをさせられた。ハーツに負けず劣らず決まっており、見ていた人達を感心させた。
「あああっ!! 良いっ!! 良いわっ!! 我ながら上手くハマってるっ!!」
「ちょっと見て! あそこにイケメンが二人も!」
「やだ! 素敵すぎるー!」
あっという間に人だかりが出来、ちょっとしたパニック状態になってきた。
「あわわっ……な、なんかやばいかもっ!?」
「こ、この辺にしとこうっ!」
美香の提案により、四人はそそくさと退出した。逃げる際に僅かに追いかけてくる人もいたが、そこはなんとか振り切れた。
「はあ、はあ……」
「だ、大丈夫っ?」
「うん……ちょっとびっくりしちゃった……」
走って逃げたため、明里は少し息が上がっていた。すると、ハーツが明里に手を差し出した。
「なんか、ごめんな?」
「えっ? あ、ううん! 大丈夫だよ! むしろなんか楽しいし!」
「楽しいのか?」
「うん! なんとなくね!」
明里は笑顔でハーツの手を取った。まだ心についてわからない部分があるハーツにとっては、明里が今楽しい理由があまり理解できなかった。
「……難しいんだな、心って」
そんなハーツをアルマと美香は、顔を見合せ微笑ましく見守った。
♢
「見つけた見つけた!」
上空より、アルマ達四人を双眼鏡で覗く影。ショッピングモールの屋根にて、キューピッドが怪しく見つめていた。
「ふーん、本気で裏切ったみたいだお。でも、そんなんで足を洗えたと思ったら大間違いだお! 裏切り者には罰を与えてやらねーとだお!」
♢
すると、突然地震が発生した。
「わっ、わわっ!?」
「地震っ?」
アルマとハーツはそれぞれ美香と明里を支えた。何やら外の方が騒がしい。
「!!」
ハーツがはっと顔を上げた。
「どうしたっ?」
「エルトリアの機械反応……! これは、キューピッドのやつだ!」
様子を見に外へ出てみると、モールの広場付近にて水色の肌をしたキューピッドの機械兵が暴れ回っていた。周囲の人達は恐怖で逃げ回っている。
「なっ、何あの気持ち悪い化け物!?」
初めて見るキューピッドの機械兵に、明里はおっかなびっくりしている。機械兵はアルマ達を発見すると、一直線に走って来た。
「二人は下がってろ!」
「う、うん!」
美香はアルマの指示通りに明里と共に下がった。
「はあ~い! ナイト気取りの無心の刃! それと、裏切り者のアンドロイド君!」
機械兵の背中からキューピッドが顔を出した。
「あんたのせいでゼハート様がかんかんお冠状態だお! だからゼハート様のためにも、あんたにはここで死んでもらうお!」
「……っ!」
苦しそうに視線を背けるハーツに、アルマは肩に手を置いた。
「アルマ……?」
「あいつの言葉に耳貸す必要ねーぜ。お前は堂々としてろ」
「……!」
機械兵の背中からキューピッドがじーっと怪しく美香と明里を見ている。
「うわ、マジ理解不能だお! アンドロイドまであんなブサイクを守ろうとしてるとかどうかしてるお! 黒髪の方はまだ目を瞑ってられるけど、茶髪の方は明らかに理解できないお! センスの欠片ゼロの地味系ブサイクだし!」
「ブ、ブサイク……!?」
自分のことを言われ、明里はショックを受ける。
「聞こえないふり聞こえないふり!」
美香は慌てて明里の耳を塞いだ。
「まっ、別に構いはしないお! どーせまとめてぶっ殺すまでだお! ポーちゃん! 裏切り者の無心の刃とラルカをスクラップにしちゃえだお!」
キューピッドがパチンと指を鳴らすと、機械兵は低い唸り声を上げながら拳を突き出した。アルマとハーツは跳躍して避けたが、道路が激しく抉れた。
「ハーツ! とにかく戦うぞ!」
「!?」
戦うという言葉にハーツは酷く反応した。
「たた、かう……」
「あいつ止めなきゃやばいだろ!」
「……っ」
ハーツは胸元にあるリングネックレスに手をかける。しかしその手は何故か震えていた。
「ハーツ?」
「……だ」
「えっ?」
「無理だ……オレには無理だっ!!」
辛そうにそう叫ぶと、ハーツはキューピッドに背を向けて走りだした。
「ああっ!? ハーツ!?」
「ハーツ君!?」
「うわーマジで!? そこまで落ちぶれたかお!? 余計にスクラップにしたくなったお!」
機械兵はハーツに狙いを定めて追いかける。
「あっ……!?」
走っていた途中、ハーツは思わず躓いてしまった。
「チャーンス!」
機械兵の巨大な足が、転んだハーツを踏み潰さんとした。
「!!」
足がハーツに迫る瞬間だった。ハーツの前にアルマが駆けつけ、すぐさまパワードスーツを纏って足を受け止めた。
「アルマ……!!」
「おおおおおおっ!!」
アルマは足を勢いよく押し上げて、機械兵を押し倒す。
「わっ、わわわっ!?」
機械兵は後ろに激しく倒れた。背中に乗っていたキューピッドは、瞬時に降りたため無事だった。
「アルマ! ハーツ君!」
心配した美香と明里が駆け寄ってきた。
「大丈夫っ? 怪我してないっ?」
「……っ」
ハーツは苦しそうに顔を歪めている。
「しっかりしろっ! 今は戦わねーと!」
アルマからの叱咤に対して、ハーツは首を横に振った。
「無理だ……オレは戦えない……っ!!」
「え……!?」
「……オレには戦う資格なんてない……!! オレはこの力で多くの機械人達を傷つけた……アルマを殺そうともしたんだ……!! 今変身できたとしても、きっとまた誰かを傷つけてしまう……!! それだけはもう……!!」
ハーツは左手をぐっと強く握りしめる。
「ハーツ君……」
「きゃはははっ! 見事な落ちぶれだお~!」
機械兵の背中に乗り直したキューピッドが楽しげに嘲笑っていた。
「ゼハート様の言ってた通りだお! 心があるから罪悪感が生まれる。故に弱くなるのは必然だって! 無心の刃はともかくあんたは元々強かったのに、すごくもったいないお! まあでも所詮その程度だったってことだお! あんたはもはや宝の持ち腐れとなった不良品! 失敗作同然だお!」
ハーツは失敗作と聞いた明里はカチンと頭にきて、思わず声を上げた。
「ハーツ君は失敗作なんかじゃないっ!!」
「明里……?」
「ハーツ君には元々心はあったの! それを奪ってなかったことにしたのはそっちじゃん! ハーツ君を馬鹿にするなーっ!」
「明里ちゃん……!」
必死に抗議する明里を見て、美香は思わず感心してしまった。しかしそれすらもキューピッドは見下す。
「うわっ! やっぱあんた、そこの黒髪と比べて断然ブサイクだお! 良い子ちゃんぶって綺麗事並べんの、キューちゃん大っ嫌いなんだお!」
機械兵の拳が再び振り上げられる。
「くっ……!」
ハーツはアルマ達の前に立ち、ポリゴン状のバリアを展開させる。拳はなんとか受け止められたが、前回と違ってパワーが強く、展開させてすぐにひび割れ崩壊した。
「がっ……!!」
「ハーツ!」
パワー負けして弾かれたハーツを、アルマは後ろから支えた。バリアを突き破った拳が道路を抉った。しかも最悪なことに、壊した道路の場所には地下水路があったため、深い穴が開くはめになった。
「あっ……!?」
避ける隙もなくアルマとハーツは地下深い闇の中へと落ちてしまった。
「アルマッ!!」
「ハーツ君っ!!」
美香と明里は穴に向かって手を伸ばす。しかし時すでに遅し。二人は闇の中に消えた。
「はーい! 死んだかはわからないけどとりあえず駆逐かーんりょっ! てなわけで……」
キューピッドがにたにたと笑いながら美香と明里を見下ろす。
「あとはブサイクまとめてなぶり殺しだお!」
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