第678話 園長室

 「おぉ、ここが園長室なんだ。ちょっと狭かったかな」


 「うふふ、狭くはありませんよ。園長がまだ半人前ですからね」


 「えっ、半人前じゃないよ。〈クルス〉はもう立派な園長さんだよ」


 「うふふ、褒めて頂いたので、お茶を出しますね」


 「ははっ、園長自ら、お茶を入れてくれるのか、それはかたじけない」


 「うふふ、旦那様は、何を言っているのですか」


 おっ、お茶を入れるために、後ろを向いた〈クルス〉のお尻が、プルンプルンと揺れているぞ。

 〈クルス〉のお尻は人妻になってから、プルンと丸く腰が張ってより魅力的になったな。


 タイトスカートに包まれたプルンなお尻と、真面目な園長さんであることとの、乖離(かいり)が著(いちじる)しいぞ。

 女教師を学校で、やっちゃいたいな。

 こんなの、我慢出来るはずがあるか。


 僕はタイトスカートをまくり上げ、ショーツ越しにお尻を鷲掴みにした後、〈クルス〉の背後から抱き着いた。

 片方の手はおっぱいを揉んで、首を曲げて強引に唇を奪っている。

 同時多発的な、痴漢のようなものだ。


 「んんう、旦那様、こんなことをされて。〈ハパ先生〉に言いつけますよ」


 「あっ、ゴメンなさい」


 「こらっ、ゴメンなさいじゃないです。〈ハパ先生〉がおられなかったら、このまま園長室で強引にされたでしょう。ここは子供達の学び舎(や)なのですよ。猛反省してください」


 〈クルス〉園長に、すごい剣幕で怒られてしまった。

 「こらっ」って言われたのは、人生で初めての気がするな。


 僕はすごすごと《ラング学園》を後にした。

 はぁー、よりによって、今日は〈クルス〉の後宮に帰る日か。


 〈クルス〉の後宮の扉を開くと、〈クルス〉はニコニコとした顔で出迎えてくれた。

 園長室でのことは、もう怒っていないのか。


 「旦那様、お帰りなさい。汗をかいたままでしょう。さあ、お風呂に行きますよ」


 僕は〈クルス〉に背中を押されて、浴室へ直行していった。


 「ふっふふん、ほら、洗いますので、手を万歳にして足を開いてください」


 〈クルス〉はいつも通り全裸になって、僕を洗ってくれているが、いつも以上に機嫌が良いようだ。

 昼間はあんなに怒っていたのにな。


 「〈クルス〉、もう怒っていないのか」


 「うふ、最初から怒ってはいませんよ。私もキスしたいと思ったのが、良くなかったのです。隙(すき)を作ってしまいました。でももう、学園では止めてくださいね」


 えぇー、あれで怒ってなかったの。

 あれは演技だったのか。

 まるで見抜けなかったよ。


 それと〈クルス〉に隙があったかな。

 同時多発的な痴漢行為が可能だったんだ、それはあったのだろう。


 取り留めないことを考えている隙を突いて、〈クルス〉が僕のあそこをキュルキュルと洗っている。

 僕は大きくして、〈クルス〉のおっぱいを両手で揉みにいく。

 これはセットみたいなものなんだ。


 「あぁん、旦那様、お風呂ではさわりだけですよ」


 うーん、触るだけなら良いってことか。

 洗うのを交代して、〈クルス〉の身体を泡塗(あわまみ)れにして、複雑な箇所は手以外でスコスコと洗ってみる。


 「はぁう、お風呂じゃ、いやぁ。さわりだけって言ったのに」


 〈クルス〉は、「はぅん」と鼻にかかった声を出して、ズボっと立ち上がった。

 だけど直ぐに、お風呂の床にへたり込んでしまう。

 僕は自分と〈クルス〉へお湯をかけて、抱え込むようにして〈クルス〉を湯船へ連れていった。

 湯船で〈クルス〉を背後から抱きながら、おっぱいを揉むのは極楽の境地だな。


 「んんう、旦那様は、どこでもこんなになって。そんなに私を抱きたいのですか」


 「うん、〈クルス〉を色んな場所で、抱いてみたいと思っていたんだ」


 僕は〈クルス〉に握られているから、本当のことしか今は言えない。

 スケベには、誠実でありたいんだ。


 「うふふ、素直に言えましたね。でも私は寝室が一番です」


 〈クルス〉はザバンと湯船から立ち上がり、至近距離で全裸を見せつけて、お尻をフリフリ振って僕を寝室へと誘っているらしい。

 タオルで身体を拭き合った後は、〈クルス〉の全てを味わってみよう。

 もう一度お風呂へ入る必要が、生じるぐらいベチャベチャにだ。


 「あぁ、旦那様、顔を見ないで」


 〈クルス〉は、両手で顔を隠して背骨を反(そ)り返している。

 手で隠しているのに〈見ないで〉とは、どう言う意味なんだろうと思いながら、外(はず)れないよう保つのに僕は必死だ。


 「はぁ、はぁん、旦那様に抱いて貰って、私はとても満足です。寝室での旦那様が、やはり一番丁寧で素敵ですね」


 「おっ、僕は寝室が一番丁寧なのか」


 「うふふ、そうなのです。他の場所では、他の要素に気をとられて、私にだけに集中していないと思います」


 「えぇっ、集中出来ていなかったかな」


 「余計なことを考えずに、旦那様は、私にだけに集中して欲しいのです。うふふ」


 「うぅ、でもな。場所とか服とか雰囲気も大切だと思うよ」


 「それはそうですね。だから今日は、お風呂で盛り上がって寝室でネットリなのですよ」


 〈ネットリ〉か。

 許嫁時代の〈クルス〉では、考えられない言葉だな。

 もう〈クルス〉は、名実(めいじつ)ともに僕の嫁なんだ。


  何も知らなかった時の、初心(うぶ)な〈クルス〉も可愛かったけれど、情欲を覚えた〈クルス〉も、ゾクリとする色気があって大変良いぞ。


 僕は〈クルス〉を抱きかかえて、またお風呂へ連れていった。

 〈クルス〉はまだグニャグニャだし、予想した以上に二人ともベチャベチャなんだ。

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