ずっと好きだった幼馴染に振られたら、なぜか隣の席のギャルがささやいて来るんだが
ケイティBr
第1話 ギャル
「なに
「『ボーっとなんてしてない』って……クラス中の噂になってるよ」
「君が幼馴染ちゃんに振られたってさ」
――――――――――――――――――――
僕に話しかけて来ているのは隣の席の高野
彼女は金髪ショートヘアを無造作にセットした、青い瞳が特徴的な美少女だ。
唇に薄いリップをしていて、
――――――――――――――――――――
「それで、実際どうなのか教えてよ」
ふるふる
「へぇ、そうなんだ。あの子がねぇ。それでこれからどうするの?」
ガクン
「そっか、後の事は考えてないのか」
「ちなみに、あの子のどこが好きだったの?」
…………
「顔と……あー、よく話しかけてくれたからか……」
コクコク
「なるほどね。それで勘違いしちゃった、と」
ドキッ
ダラダラ
「それならさ、アタシと付き合っちゃお?」
⁉︎
「『え? なんで?』って、まだ教えなーい」
「そんな顔しないでよ……それじゃ、デートしてくれたら教えてあげても良いよ♪」
ガタッ
「なにそんなに反応してんのよ。付き合ってなくてもデートなんて普通でしょ?」
「……いや、アタシもした事ないけどさ」
プイッ
「『なーんだ』じゃないっ。このぉアンタってばどうせドーテーの癖にっ」
ギクッ
「はぁん。やっぱそうなんだ」
ギクギク
「まぁ、人生これからだって♪」
バチーン
イタタ
「あっ、ゴメン。強く叩きすぎた?」
ヒリヒリ
スリスリ ナデナデ
「意外と筋肉あるじゃん。なにか運動やってたの?」
「『単に体が重いから』って確かに君って……体が大きいしね」
「『太ってる人はちょっと』って言われたと」
ぷよぷよ
ショボーン
「あ、思い出したらまた落ち込んでるぅ。良い加減忘れちゃいなよ。次があるってば♪」
「た、と、え、ばー♪ 目の前の子とかさ♡」
「『すぐ乗り換えたらチャラ男みたいで嫌?』そりゃー、そうかもだけど。アタシから言ったんだからノーカンじゃね? 知らんけど」
「それより、アタシってお買い得ですよー。ほら、スタイルも良いと思うし」
タプン タプン
ユサ ユサ
「それにぃ。最近、ジムで筋トレやってんのよね」
「あ、驚いてるー。ウケる」
「見せるから、ちょっと待ってーねー」
ゴソゴソ
カッ カッ カッ カッ カッ カッ
トン トン
スルー スルー
「あ、あったこれ……って何見てんの?」
「あー、猫?」
ミャー ゴロゴロ
「可愛いでしょ。うちで飼ってるの♪」
ミャーミャー
コロコロ
「ちょっとコッチに来たら。見辛いでしょ」
コツン ズズッ
「子猫を見てると癒されるのよねぇ」
ポロン チラッ
ドキッ
ハッ
フルフル
「それで、ジムの写真はこれ」
「どう? 最近撮った写真なんだけど」
「『露出が多い?』そっかー、そう見えるのかぁ」
「トレーナーさんは、いつも『イイヨイイヨー、キレてるよー』とか言ってくれるけどさ」
コクコク
「うん。そう。仕事じゃん? だからこうやって友達に聞いてみるのって初めてかな」
「え? いつから友達って……君がアタシの事を振ったから、恋人じゃないじゃん? 失礼しちゃうなー」
「そっちじゃない? あれ? アタシ達って友達ですらなかったの……」
シクシク
ウル ウル
「…………」
「なーんてね。ジョーダンよ。だって今まで隣の席の美少女としか思ってなかったんでしょ?」
「『美少女って自分で言うのかよ』って、そりゃーこんだけスタイル良くてぇ。顔も整ってるしぃ。美少女じゃん?」
「そ、れ、に、もっと成長すると思うから……それも期待してね♪」
ポヨン ポヨン
「それで授業終わったらさ、マックいかない? もっと君と話たいなって思ってんだけど。どうかな?」
キーンコーン カーンコーン
「あ、もう次の授業始まっちゃうね。続きはまた後で、ね♡」
CHU♡
つづく
――――――――――――――――――――
あとがき
こえけんコンテスト向けの作品になります。
面白かった、続きが気になると言う方は
☆、フォロー、イイねで応援頂けると執筆の励みになります。
次回 ギャルとマック
こえけん向け作品
キャライメージまとめになります
https://kakuyomu.jp/users/kaisetakahiro/news/16817139557103484549
宜しければお願いします
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます