第5話 なに…まだあるの…?

「あとさ…」


「なに…まだあるの…?」


「引かないでよ…」


「なんか嫌な予感しかしない」


「どうしてさ…、男の子は女の子のかわいい姿とかさ、フリフリのドレス姿とかみたいんだろう…」


「…」

 理沙の冷たい視線。

 耐えなくちゃ、まだ本題は先なのだ。


「コスプレじゃないけれど、ミニスカートはいていたり、かわいい服きていたり…、アイドルが歌うときのドレスとかそんな姿、男子は見たいんだろう…」


「…」


「しかもね…」


「続ける…?」

 顔をしかめる理沙。


「好きなアイドルというか、好きなタイプの女の子のそんな姿が見たいんだよね…」


「なにが言いたいの…」

 僕を睨む理沙…。


「かわいい姿なら誰でもいいっていうわけじゃないんだよね…。それだけならどんなアイドルだって、誰のフリフリだっていいじゃない…」


「……」

 難しい顔をする理沙。


「その子のが見たいんだ…」


「…」

 また顔をしかめる理沙。


「不思議だよね、不思議…ミステリーでしょ…」


 ミステリーだよね…、だよね…! 本当に。

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