第4話 日記の中身
あれから水を飲んでスープも飲んで激ニガ薬も飲んだ。
あの薬は吹き出したくなる味だよ。
お医者さんが来て肩の状態をみて包帯を替えてくれた。
眠いからと人払いをしてから、左肩に負担がかからないように慎重にベッドの下に隠した本を取る。
さてーーー
あの本は日記でした。しかも幼い頃から刺される前日までの事が記されていた。
要約すると、母親は8才で病気で他界。父親はエンダスト帝国の内務大臣で三公爵家の一家、ステナル・デステ・マセル公爵。再婚せず邸にも殆ど帰らない仕事人間。
義兄はの名前はオウクス。リアナは一人娘だったけど皇太子と婚約したからマセル公爵家を継がせる子を分家から引き取った。仲が悪いのは義兄の想い人を苛めたと
10才から婚約してる皇太子とも仲悪い。理由は義兄と以下同文。
皇太子の側近とも仲悪い。以下同文。
そして苛めた事ないのに苛めたと言われ、皇太子他から吊し上げ食らってた。
教科書捨てられた、罵倒された、階段から落とされたetc·····
全部身に覚えがないのにリアナのせいにされ身の起き所がなくなった。
ふーーー。
長い溜息がでたわ。
鬱一歩手前じゃなくて鬱ってた。
学園に入ってから、何時何処で誰に何を言われされたかを、事細かに書いてる。
そういえば暗闇で会った時の眼、イッちゃってたもんね·····。
「後はお願いね。」って「自分の人生をお願いね。」ってか?!
ふ・ざ・け・ん・な!!
···············まあ第二の人生もらってるし、リアナへの怒りはここまでにしとこう。
しかし、ざまぁ本の悪役令嬢みたいな人だな。公爵令嬢なのに平民に婚約者取られるなんて·····。
よし、大体分かった。メイドさんとの話とも一致する。
もう少し確認したいから、そろそろ始めよう。
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