第5話 ダンジョンアタックスタート!!
それから更に2年、父ドルフがいればダンジョンに潜る事が可能となり、俺とレイミィは日夜ダンジョンに潜るようになった。
ちなみにサミィのステータスはレイミィと同様に高かったらしく、オマケに物理とスピードよりバランスらしい。
物理攻撃力や防御力の方が高いのはそうだが、何よりも敏捷と運が高いようだ。
レイミィやサミィのステータスを数字で把握するかどうかが最近の悩みだ・・・
何故ならステータスを詳細に聞く、教えてもらうという事はこれ以上にないくらいに信頼と信用の証というのがこの世界の常識である。
故にステータスは俺が外の世界を旅する事が出来ると考えてからにしようと思っている。
・・・日和ってる訳ではないのである、本当だからな!?
そんなこんなで現在、ダンジョン5階層目を探索中で父ドルフの鉱石の採掘をレイミィと2人で手伝っている。
因みに、現在は保護者同伴という形になっているが来年にはそれも要らなくなる予定である。
理由は実績を積み上げたからである。
ダンジョンに潜り、成果を1年出し続ける事が出来たら所謂一人前の大人として認められる風習なのである。
故に今こうして父と共に鉱石を乱獲して地上に売り捌きまくっている最中である。
そんな事をすると物価がとか思うかもしれないが、そんな事はない。
むしろ、この世界の冒険者は基本的に勤勉である。
この世界の外のモンスターは超大型の魔獣しかいないからこそ、ダンジョンで手に入る素材が一番安全で安定して手に入るからこそ、この世界ではダンジョンの周りにしか街がないのである。
だから、慢性的に素材はいつでも不足していて、貯めれる時に貯めると言った考え方があるのである。
それだと外貨はどうやって得ているのか?
簡単に言うと税収は貨幣ではなく、素材で徴収される。
そして、代わり貨幣を配られ領主はその貨幣を使ってまた素材を貯める。
という形で貨幣は拡がっていくのである。
因みに貨幣は大小と銅、銀、金、白金という形で価値が上がっていく。
小銅貨で100円、大銅貨で1000円という風に価値が上がっていく。
この価値をこの世界は結構、物価が高い。
野菜一つ買うのに大体小銅貨5枚つまり500円はするのだから・・・
まぁ農業を営むには外の魔獣をどうにかしないといけないのだから当然といえば当然である。
但し、物価の変動は殆ど無い。
何故なら外貨はもちろん、外からの物資という物が入って来ないからである。
だからこそ、冒険者は安全第一でダンジョンに潜り、素材を確保するのである。
さて、そろそろ父ドルフの採掘が終わったようだ。
「ふ〜む・・・ここはこれ以上は採れんのう、シルヴァどれくらい採れた?」
父ドルフが現在のポイントに見切りをつけて俺に内約を問う。
「鉄鉱石が2トン、銅鉱石が3トン、銀鉱石は500キロ、金は100キロ、ミスリルが30キロ、白金が30キロ、ヒヒイロカネとオリハルコンとダークマター、黒曜石が1キロずつ採れたよ。」
俺の話を聞いた父は、
「・・・なら今日の所は帰るかのう、鉄鉱石と銅鉱石、銀と金と白金は
そんな上機嫌の父を見ながら、
「父さん、そろそろギルド破産しちゃうよ?」
俺はため息を吐きながらそう答える。
このダンジョンは本来10階層あり、その5階層目では鉱石が潤沢に採れるのである。
しかし、鉱石類は重く冒険者達からは倦厭される傾向が強いのだが、我が父は鍛冶師であるが故に自ら必要な分を採りに来ているのである。
因みに5階層まで潜れる冒険者は普通に上級者扱いである。
只、父は鍛冶師がメインであるため自分の分しか採ってこないのが常であった。
だからこそ、
先日、俺とレイミィの登録に難癖をつけて父に喧嘩を売ったのである。
その結果、喧嘩自体は父ドルフの勝利に終わったが、やり過ぎだとしてペナルティを課せられたのである。
それが鉱石採取という訳である、が、俺にアイテムボックスの祝福が授けられているため、このように大量に採りまくって、文字通り、連日冒険者ギルドに行って鉱石を大量に卸しているのである。
先程も言った通り鉱石の類は貴重なのである、そして、物価は基本的に上がらない。
そうするとどうなるか?
冒険者ギルドの信用と信頼は地へと堕ちる、という結果になるだろう。
それに父ドルフは上級の冒険者より強いし、俺も上級者の人と手合わせしたら勝ってしまった。
レイミィも惜しい所まで戦えたので、今やれば勝てるのは間違いないだろう。
次にそういうフザけた事をしたら俺が全部叩きのめす予定である。
恐らく、サミィの時も同じ事をするつもりだろうからな。
とにかく今日はこれで終わりだから戻るとしよう、途中で肉を狩る事も忘れないようにしなければ・・・育ち盛りに肉は必須項目です。
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