えっ?この状況、キミ私の事好きだろ?
イヴ
第1話「絶対好きだよな?」
二十歳の誕生日を迎えて少ししてから、私は友人に行きつけのバーを紹介された。
そこはいわるゆボーイバーで、店員は男の人のみで回ってるお店。
ホストではないけど、お客さんが少ない時は一緒の席で飲んだり話したりカラオケをやったりと私には刺激が多すぎて目まぐるしい時間だった。
常連と化してる友人は慣れたように席に座りボーイさん達と話しているが、私は緊張でカチカチになりあまり会話が出来なかった。
その日から友人は私を頻繁に飲みに誘うようになり、私も仲のいい友人に誘われ一緒にわいわいするのが嫌いではなく、頻繁にお店へ通うようになった。
場に慣れ始めると1人でも通うようになって、1人のボーイさんと特別仲良く接するようになる。
好きになったけど、所詮はお客さんと店員。
きっとこれはリップサービス、はしゃぎすぎて恥をかきたくないという理性は残っていたので勘違いはしていないと思っていたけど、ある時「これ、私の事好きじゃね?」って瞬間が多々ありすぎた。
カウンター席で突然背後からハグをされ、頬にチュッとされる。
通り過ぎざまにポンっと頭を撫でられる。
やたら頬に触れてくる。
酔ってテンションが上がると不意打ちでキス。
平日にご飯に誘われ、飲みに行くと連絡すれば一緒に夕飯食べてから開店前のお店にそのまま共に行く。
こんなようなことが続けば、同じ店のボーイさん達にも
「あれ?いつの間にくっついたの?」と真剣に聞かれる。
仲のいいお客さんにも隠さなくていいじゃんと盛り上がられる。
そんな話題を否定することなくゼロ距離で隣に座り手を握りながら楽しそうに話す楓さん。
他のお客さんにも同じような感じであれば何も思わないが、それが一切ないのだ。
あれ?キミ私の事好きだろ?ってなるよね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます