何処にでもある小さな記憶

@tsubasa-emanon

Episode...xxx

「……パパ」


「起きて…パパ」


誰かの声で目を開ける。

そこは自宅のソファーで、いつの間にかうたた寝をしていたようだ。


「ママからも何か言ってよ、パパったらご飯前なのに泣きながら寝てたの!」


そう言われて自分が涙を流していたことに気付いた


と髪をくしゃくしゃと、掻きながら俺は呟く


「……あなた大丈夫よ、ちゃんと私はいますから」


と隣で俺の手を握って微笑む女性


「ハァ…娘の前なのに二人ともイチャイチャしちゃって…私もそんな夫婦になれるのかな」


と、呆れる娘


「お前ならなれるさ俺と母さんも色々あって喧嘩して結婚して今があるんだ」


「そうよ?パパの恋愛遍歴ひどいんだから私が居なかったら海外で戦争にでも、行って死んでたかもね?」


と悪戯っぽく妻が笑う。


「え?!パパそんなにアクティブなの?!普段無口だから全然しらなかった!」


と驚いている娘


「この人昔のことは全然話さないものね…実は…」 


と娘と妻が仲良く談話している。


テレビから

「○○年後にまた会おう」

と懐かしいドラマの最終回の映像と共に主題歌とともに若い頃に流行った二人組の男性アイドルのドラマが流れて

『○○年後の再開!』とテロップが流れてていた。


「あぁ…○○年か…色々あったな」


ふと呟いた。


そうして、自分の机の中にたまっていた出せない、出すことのない手紙を眺めていた。



はじめまして、作者です。

この話は俺tsueeeでも金持ちでもイケメンでもない普通の男のお話です。

懐かしい曲や、懐かしい話題、いろんなネタを多数ちりばめて行きますのでコメントなどで突っ込んで貰えると嬉しいです。


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