設定 青が空高校の叶えの木

仲仁へび(旧:離久)

01



――あらすじ


 カナエの通う学校には、願いを叶える木がある。

 その話を聞いた時、カナエはとある悩みを抱えていた。


 だから、その木に願いを叶えてもらおうと考えていたのだ。


 カナエの願いは「なくなった姉と言葉を交わす」事。

 しかし、その願いはかなえられなかった。


 ただの噂だったと結論づけたカナエは、その話を忘れ去ったのだが、一か月後願いを叶えてもらったという少年に出会う。


 その少年の名前は岬。


 岬は、誕生日プレゼントを変えてほしいという願いを叶えていた。


 岬の家族が事前に贈り物用に決めていたプレゼントが、楽譜に変わったのだと言う。


 ただの偶然だと考えたカナエだが、他にも願いを叶えてもらった人間がいた。


 どうやら叶えられる願いと、叶えられない願いがあるらしい。


 カナエは、自分の願いを叶えるためにその法則を調査する事にした。




――人物


〇カナエ

 過去に姉をなくした事がある。

 だから、出来る事ならもう一度姉と言葉を交わしたいと考えていた。


〇岬

 カナエと同学年の少年。叶えられる願いごとの法則性に興味を持ち、カナエと一緒に調査を行う。


〇校長

 生徒達から人気の校長。

 保護者からも人望は厚い。




――願い事一覧


〇楽しいイベントが起きますように。

 成就。


〇テストの点が上がりますように。

 成就。


〇古くなった卓球台が新品になりますように。

 成就。


〇いつもの通学路のバスの本数が増えますように。

 成就せず。


〇図書館でなくしたお守りが見つかりますように。

 成就せず。


〇ペットを飼えますように。

 成就。


 叶えられた願い事は、学校内に関する事が多く、そして保護者の意思をかえる者が多かった。


 そこでカナエは、願いは人力で叶えられていると推理し、とある人物に話を聞きに行った。


 その人物は学校の校長だった。


 校長は生徒達に、短い青春の時代をよりよく過ごしてもらいたいとおもって、生徒達の願いを叶えているのだった。




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