小説を読もうよ!
羽弦トリス
第1話パチプロけもの道
第一話目は、田山幸憲著、「パチプロけもの道」幻冬舎。平成12年初版。
この小説と言うよりエッセイ集は東大を中退し、パチプロの道を進んだ、田山幸憲氏の作品。
まだ、田山さんが20代辺りの思い出話。
バイトで金を貯めてパチンコを打ち、負けたら塗装工としてアルバイトしてお金を作るを繰り返していた。
友達に誘われて、まだ手打ち式のパチンコを打ち、大勝すると、その友達と初めてキャバレーに行き水割りをがぶ飲みする。
それから、パチンコ人生が始まる。
台の釘を見る目を
後にジャーナリズムが押し寄せ、パチンコ関連の文章を書いていく人生になる。
僕は、田山さんの文体がとても好きで、今書いている文章でさえも田山流になっている。
田山さんの文章には敵わない。この本はエッセイ集だから小説ではない。
だが、パチンコ打っている時の心理の描写やぱち屋までの道程の描写にはただただ田山ワールドに惹かれていく。
この、「パチプロけもの道」は、まだ田山さんが若い頃の作品だが、舌ガンで亡くなる寸前までエッセイを書き続けた。
僕は生きている。
いつか、天国の田山さんがニコリとする小説を書きたいものだ。
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