月のそばに、いつも星があるように

aki

第1話

藤本美月は高校2年生、今、進学か

就職かで、お悩み中だ。

友達の美咲は

[ねぇ美月、美月は頭いいんだから

進学すれば?]

真由も

[そうだよ、美月、もったいない!]

貴子は

[それに大学行って彼氏でも作ったら?

彼氏歴、0でしょう?]

[人を干物女みたいに言うな!]

そう、美月は今まで彼氏歴0だった。

別に特別な理由が有る訳でもなく

好きな人が居ないだけだった。

かと言って、モテ無い訳でもなかった。

それなりに告白も、されたが断って

来た。

そんな美月に、中学校からの同級生

山下星矢は、もう5年も告白している。

美月の中では

(星矢か、いい奴なんだけどな~

友達だよな?)

こういう感覚だった。

美月達、

4人はバレー部だった。

そんな、ある日卒業した美香先輩と

小百合先輩が指導に来てくれた。

[久しぶり~みんな元気だった?]

[はい、先輩も元気そうで!]

[うん、今日は、ミッチリしごく

からね!]

[はい、ありがとうございます!]

(うわっ、本当だ、キツイな今日の

練習、さすが先輩達は上手いな!)

練習が終わって、みんなで雑談を

していた。

すると美香先輩が

[そうだ、みんな今度、社会人バレー

一緒に、やろうよ。私達、今楽しく

やってるんだ!]

[えーそうなんですか?でも私達が

行ったら邪魔じゃ無いですか?]

[大丈夫だよ、和気あいあいと

してるチームだから!]

[じゃあ行きます!]

[じゃあ土曜日に、してるから迎えに

来るよ。]

[ありがとうございます。]


そして土曜日、美月達4人は先輩の

車で練習をしている体育館に向かった。

到着すると社会人の男性、女性が

居て緊張する美月達だった。

[今日は、よろしくお願いします。]

と挨拶をした。

[そんな風に固くならなくて良いよ。]

とリーダーの様な人が言ってくれた。

[凉さん私達の可愛いい後輩に手を

出さないで下さいよ!]

[何、言ってんだよ!人聞きの悪い!]

みんなで笑った。

[1人ずつ自己紹介して。]

[藤本美月です。]

[仲美咲です。]

[国見真由です。]

[大原貴子です。]

[みんな、よろしく神田凉です。

全員、優しいから安心して!

怪我だけは、しない様に気を付けて!]

そして練習は試合形式で始まった。

(楽しい~)

あっという間に時間が過ぎる。

[楽しかったね~]

[本当!]

[又、来たいね?]

[うん。]

美香先輩と小百合先輩がジュースを

持って来てくれた。

[どうだった?]

[楽しかったです!]

[又、来たいねって話していた所

です!]

[そう?良かった、じゃあ来週の

土曜日も来る?]

[はい、]

[お世話になりました。]

と挨拶をして体育館を後にした。

学校に着いた。

[先輩、ありがとうございました。]

[どういたしまして、じゃあ来週の

土曜日ね。]

[は~い。]

先輩達は帰って行った。

[お腹空いたね~]

[何か食べて帰る?]

私達は、何時も行くファミレスに

寄って、今日の話をしていた。

美咲が

[ねぇねぇ、凉さんの印象どうだった?]

と聞いて来た。

[大人だね。世界が違うよね。]

[そうだよね。]

と話をして家に帰った。

何故か土曜日が待ち遠しい4人だった。

そんな時星矢が

[なぁ美月、高校生活も後、少しだぞ、

いい加減、付き合おうよ!]

[まだ言ってる。]

[修学旅行だって、有るのに楽しみ

たいじゃん!]

[じゃあ他の子と付き合えば?]

[それが出来るなら、もっと早くに

してるよ!]

[じゃあ星矢、部活行くから!]

[美月~]

(本当に星矢の事が好きになれたら

楽だろうなぁ?なんで星矢じゃ

駄目なんだろう?分からないな~)


そして土曜日がやって来た。

[先輩~]

[元気だね、行くか?]

[はい!]

体育館に着いた。

[今日も、よろしくお願いします。]

[任せて!じゃあ2チームに分かれ

よう!こっち1人足りないから美月

ちゃん、こっちね。]

[えっ!私ですか?]

[うん!]

凉さんに呼ばれてチームに入る。

(私のレベルでは、全然ついて

行けない!凉さん上手いな~)

すると美香先輩が

[美月、集中して、しなさいよ!]

[あっ!はい!]

(やばっ今、私凉さんの事考えてた。

集中、集中)

試合が終わると

[はい、美月ちゃん、これ!]

と言って凉さんがジュースをくれた。

[今日、美月ちゃん俺のチームで

頑張ってくれたから、お礼!]

美香先輩と小百合先輩が

[みんな頑張ってましたよ、美月

だけ~ずるい!]

と言い出した。

[お前達は自分で買えよ]

と凉さん。

[えこひいき、えこひいき。]

[うるさ~い!]

みんなで笑った。

[今日も楽しかったです!お世話に

なりました。]

と、お礼を言うと

[みんな毎週、おいでよ!]

と凉さんが言った。

[いいんですか?]

[いいよ!]

[やったね!]

と喜ぶ4人。

そして体育館を後にした。

学校に着くと

[先輩ありがとうございました。]

[美月、気を付けなよ!凉さんに

狙われてるよ!]

[無いですよ~それは!]

と言いながら照れる美月。

[じゃあね。]

[は~い。さようなら。]

先輩を見送ると3人が

[凉さん美月を気にいってるんだ?

やったね、美月!]

[何が?]

[念願の初彼が出来るかも?]

[ないよ~]

[分からないよ!]

[ちょっと、みんなで私で遊んでる

でしょう?]

[キャハハ、キャハハ]

と走り回る4人。

(来週も行けるんだ、楽しみだな~

でも先に修学旅行だ!東京ディズニーランド

って言ってたな?それも楽しみだな~

ちょっと待って!美咲も真由も貴子も

彼氏が居る!私、1人行動?えーっ!)

次の日学校で美月がみんなに

[ねぇ、修学旅行って、みんな彼氏と

行動するの?]

[そりゃぁ~そうでしょう?]

[一生に一回だよ!彼と行動するよ。]

[あっ!美月!]

[あんた、どうするの?]

[それだよ~。]

[じゃあ、その日は星矢と、だね!]

[どうして?]

[1人より良いでしょう?星矢の

意外な1面が見れるかもよ!]

[う~ん]

そこに星矢が入って来た。

[あっ!星矢、良い所に!]

[何か?]

[あのね~修学旅行の自由時間

美月、お願いするね!]

[えっ!いいの?美月!]

[うん。]

[やったぜ~楽しみだな~]

星矢は、大喜びしている。

(本当に子供だな?でも1人よりか

いいか!)

そして修学旅行の日を迎える美月。

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