第4話「魔王様がお嬢様?」
ついに魔王が現代に降臨した。
現代科学に圧倒される魔王軍だったが、
現代兵器と融合する事で何倍ものパワーアップを果たした。
そして魔王は一人の少女と融合したのであった。
魔王の目論見はこうだ。
あの異世界の青年の様にこの世界の人間は特異な能力をもっている。
ちゃちな機械との融合よりもそちらの方が何倍も強力な筈だ。
そう、はずだった。
「何ィ!?それは本当か!?」
魔王は驚愕した。
この世界の人類は魔法も使えない雑魚ばかりであり、
故に現代兵器を作り出し戦っているのだと言う。
自分達の世界では子供ですら魔法が使えると言うのに、なんて貧弱な存在なのだろう。
自分が融合した人間もただの人間の少女であり、異世界転移者でもない、なんの力も無い普通の人間である。
「ほう…こいつは使えるやもしれん」
融合した少女の記憶が魔王に流れ込む。
少女の名は闇城咲夜、黒髪のロングヘアーの美少女である。
お嬢様学校である聖エデン学園の高校2年生であり、
両親は財政界の大物で世界的な大金持ちであり、彼女本人もエリートな才女である。
魔力が無い事を除けば、魔王である自分に相応しい器であろう。
現代組の魔王軍も、幾らパワーアップしたとはいえ、現代の全勢力を相手にする事は無謀にすぎる話だ。
それよりもこの現代という異世界に潜入し、融合体である魔科学兵士を自分達の世界に量産し送り込み世界侵略するのが上策。
元の姿に戻る方法等は後でロデオンにでも任せておけばよい。
「これより現代へ潜入する・・・わ」
使い慣れない女性言葉に四苦八苦しながらも家路につく咲夜であった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます