SOLAの夢

ももいくれあ

第1話

何気ないそのため息に

吸い込まれそうになりながら、

僕は君を抱きしめた。

どれだけ強く抱き寄せてみても、

吐息のようにすり抜けていく。

そこに君の影があって

ここにほんとの僕がいる。

それは現実(ほんと)のコトなのに、

低い空と戯れながら、

ひとつの朝を待ちわびた。

恋こがれた光をつかみ、

ため息のような涙に溺れた。

深い都会のオアシスは、

心の汗で充たされていた。

悲しみばかりの並木道で

レモン色の空をみつけた。

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SOLAの夢 ももいくれあ @Kureamomoi

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