第28話 方眼
方眼紙にペンで書き込む。ひとマスごとに小さな文字を複数。遠目からは紋様にも見える。半分には世界を寿ぐ言葉を。半分には恨みつらみを。真ん中には、これから生み出したい何かの名前を。宿題も放り出して書く。私だけの何か。魔法使いになれない私は、それを宿題代わりに提出し、変な友達ができた。
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