第26話 すやすや

ゆりかごで赤ん坊が眠っている。すやすやと寝息が聞こえて、室内の妖精も静かに羽を休めている。むずがると、皆慌てる。なだめるように羽でそよ風を送ったり、寒いようなら炎を作って部屋を暖める。親が出かけて千年経つ。起きて泣けば地は割れ、天は崩れる。子守り妖精は、健やかな睡眠を願い続ける。

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