その日々をうたう物語
せらひかり
第1話 黄昏
黄昏時に、黄昏色の月を割る。とろりと黄身が流れ出して、手指をゆっくりと伝っていく。それは私の卵だったのに、と雄鶏が苦情を言う。私の、夢の卵なのに。いいやそれは私の、と、隣の雌鶏が声をあげる。どちらの夢でも構わない、これを食べるのは私の夢。夜、孔雀の羽のような青緑のとばりが降りる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます