第2話 旦那の正体

 2人は婚約中からすぐ子どもを作り始めた。理由はAさんの年齢だ。Bさんも子どもを欲しがっていて、協力的だった。年齢にしてはすぐに妊娠した。それで2人は入籍を早めたから、出会って10ヶ月経たないうちに結婚したことになる。


 すぐに子どもができたせいで、一緒に旅行に行ったりする機会はあまりなかった。買い物に行ったり、食事したりするくらい。

 でも、Aさんは前の男と散々旅行に行っていたし、そんなことは、どうでもよかった。

 

 2人の結婚生活は平穏無事だった。都内にマンションを購入。Aさんの実家にも、職場にも通いやすい場所だった。結婚して1年後には健康な女の子が産まれた。Aさんは仕事をしていたから、職場復帰するために子どもは0歳で保育園に預けた。家事と育児、仕事を両立しながらAさんは頑張った。夫もわりと協力的で、娘を溺愛していたから、保育園の送迎なども積極的にやってくれ、風呂に入れたり、おむつ替えも嫌がらなかった。


 休みの日なども、Aさんに「気分転換に出かけて来ていいよ」とか「俺が世話するから、実家に帰って来れば?」、「友達と温泉でも行ってくれば?」と言っていた。Aさんは旦那の優しい言葉に甘えて、毎月1回くらいは赤ちゃんを預けて不在にしていた。こういうのは、普通なのかもしれないけど、一回も旦那に預けたことがない人もいるみたいだから、Bさんは理解のある旦那だった。

 何故、世のお母さんたちがあまり出かけないかと言うと、お母さんでないとダメという赤ちゃんが多いからだ。夜泣きして寝ないとかだと、旦那も「出かけないでくれ」となる。


 Aさんはママ友からも羨ましがられていた。仕事も何とかこなせていて、順風満帆だった。自分は運がいいと思っていた。


 気が付くと娘は2歳半になっていた。


 Aさんは休日に台所の収納を片付けていた。アイランドキッチンだから、キッチンの後ろに屈んで作業をしていたが、一気にやると疲れるので、床に体育座りをして、スマホをいじって休憩をしていた。娘は旦那が見ている。土日は付きっ切りで世話をしていると言っていいくらいだ。Aさんは、家事をやるだけで大変だから、その状況を歓迎していた。


 Aさんはスマホを見ながら、夕飯の献立を考える。別にゲームなんかして遊んでいる訳じゃなくて、一日中家事のことを考えている。それに、子どもの習い事なんかも始めたかった。英語をやらせたかったから、土日にネイティブのいる英語教室に行こうかと思って調べていた。


 すると、リビングに旦那と娘が入って来た。台所を片付けていると知ったら、娘が興味を持って、こっちに来てしまうかもしれない・・・。そしたら片付かない・・・。Aさんはリビングから見えないように、キッチンの下に隠れていた。


 旦那がテレビをつけた。子供が好きなアニメをやっている時間だった。Aさんはこっそり顔を出した。全然気が付いてない。ああ、よかったと思った。アニメを見てる間は家事もできる。それ以外の時間は、ずっとかまってやらないといけないからだ。


 Aさんは立ち上がった。ソファーに座ってアニメに夢中の娘。

 旦那はなぜか娘の足元に座っていた。

「じゃあ、きれいにしようねぇ」と声を掛けて、オムツとズボンを一気に降ろした。Aさんはギョッとした。

 

 気が付くと、娘の両足は何も履いていない。というか、下半身には何も身につけていなかった。旦那は娘の股を開かせて、娘の割れ目を舐め始めた・・・。舌を小刻みに動かしながら何度も何度も舐めていた。きれいにすると言うより味わっているようだった。娘は笑いながらテレビを見ていて、まったく嫌がっていなかった。

 


 




 

 


 

 


 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る