S & D 短文詩作版

春嵐

intro.

 跳ねるのが好きだった。

 踊りたいわけじゃない。跳んでいたい。跳ねていたい。ほんのすこしだけ、地面から浮いて。そして、戻ってくる。その一瞬の重力を、感じていたい。

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