25.ユーネの煌めく世界 —キラキラ—
「この島のどこか?」
ユーネは目を瞬かせて聞き返す。
「でも、地下の部屋にナカった。引き出し、ぴってしたら開くケド、ばいおりんのやつトカ、C共通語トカ、G共通語ってヤツしかナイ」
「そこにあるものは、すでに使ったのだと思う」
「使っタ?」
ドレイクの返事に、ユーネは首を傾げた。
「最後に召集された時、ネザアスはマインドコントロールをされた状態だった。おれが介入した際、正気に戻ったものの、いくつかの蓄積データに欠落があった可能性が高い。精神支配は、記憶に影響を与える。ネザアスなら、最後の仕事の前に復元をかけているはずだ。万全の状態で、
ドレイクは、わざとアマツノという名前を避けている。それは今の彼にとっても、触れづらい名前なのだろう。だが、どうもユーネにも伝わっているようだった。
「じゃ、バックアップ、もうナイ?」
「いや、複数存在する。黒騎士の戦闘時の習性だ。大きな戦闘前に二つ以上のバックアップを同時に作成するのがセオリーだ。バックアップ専用のマシンも、同時に二つは作成できる。ネザアスも必ずそうした。そして、おなじく黒騎士の習性として、そのバックアップはけして同じ場所には置かない」
「同じ場所には……。それ、隠したてことか?」
「そうかもしれぬ」
「隠しタところ……」
ユーネはふと無言に落ちる。
「心当たりがあるな?」
ユーネは返答しないが、その沈黙は肯定だった。
「ただ、一つだけ言っておく」
ドレイクは静かに告げる。
「バックアップを使えば、お前は必ずネザアスになる。お前が誰であろうと。お前がネザアスのデータを持つだけの白騎士だろうと、必ずネザアスの意識に組み込まれる」
ドレイクは声を落とす。
「それを使えば、もう二度と眠れる獣でいられない」
ユーネは答えない。ただ、静かに波の音が聞こえる。
「ヤミィ・トウェルフのことは、必ず、おれが
ドレイクは続けた。
「おれがヤミィさえ殺せば、お前の人魚とやらも無事だ。お前はこの島で、ずっと夢を見て過ごせる」
ドレイクは、見えない目を閉じた。
「おれは、それでも良いと思う。誰も責めない」
ひよ、と足下のノワルが声をあげる。ユーネは黙ってそれを抱き上げた。
「ドレイク」
ぽつんと彼は言う。
いつのまにか、ユーネは煙管をくわえていた。エネルギーチャージ用のサプリメントだが、その吸い方が妙に堂にいっている。
「おれは、ホントは性格悪イ」
いきなり彼はそう言った。
「お前のオトート、本当に死んでレばいいと思ってル。ばっくあっぷ、食って、もし、おレがそうなったら、おれは被害者。そうなったラいい」
ふふ、とユーネは笑った。
「獣のユーネは、元々男前の白騎士のお坊ちゃン。かわいそーニ、一回殺されて獣になったところ、キレーな人魚に手当サレて、キラキラの世界で幸せニ暮らすんダ」
デモ、とユーネは言った。
「ネザアスって悪イ悪霊ニ食われテ、ユーネの幸せな生活は終わル。それなら、おれ、被害者。ふふふ」
まだ微かに歪む声で、ユーネは笑う。
「ユーネはなー、戦うために作られた、凶暴で悪くて化け物なお人形さんト違うんだ。元々はエリートで幸せな白騎士だっタ。遊園地の奈落に遊びにキテテ、道化師みたいなヤツを見て目をキラキラさせてた。そんな小僧がおレ。そう、ダトよかったなー」
ユーネは、にやりとした。
「ネザアスは……」
ドレイクの声がわずかに沈む。
「ネザアスは、おれの弟は、もう……」
声が滲む。
「……もう、死んでいる」
ドレイクの声は途切れがちだった。
「お前は、被害者だ。ネザアスでは、ない。だから、お前が、拒否しても、誰も、咎め立てはしない」
「ふははっ」
ユーネは思わずふきだして、ふーっと煙を吐いた。
「ほんっとうに嘘つくの下手なんだヨ」
ユーネは嘲笑うような口調だった。
「アンタ、こういう仕事向いてネーよ」
ユーネはぞんざいにそう言って、ノワルを肩に乗せる。
「ふふ、ドレイク、こういう下手な気遣いやめちまエ。向いてねーんだヨ、アンタには」
人が変わったようにそう言ってから、ユーネは目を閉じて、ノワルを撫でやり、ぼそりと続けた。
「でも、アリガトうな」
それっきり、ドレイクは無言に落ちる。ユーネは穏やかに言った。
「おレは、でも、もうわかってるンだ。……どの道、おれは、夢を見たまま眠れなイ。アイツら見ると、炎が体を巡るようにざわざわする。おレは、そういうイキモノなんだ。アンタと同じ」
そう言ってユーネは立ち上がる。砂を払う音がした。
「どこに行く?」
「まだもう少しダケ、おれはユーネデいられルから」
彼は照れたように言った。
「おれ、昔から家族欲しかっタ。ここで、ウィスやノワル、ジャック、それにイノアとフォーゼス。みんなでメシ食ったりするの、トテモ楽しい。ユーネには家族いる。だから、家に帰るンだ」
「そうか」
ふっと、ユーネは意地悪な顔になる。
「これ、ドレイクも、一応ソーなんだぜ? みんなには秘密だけどな。生活力ゼロだから、ほっとくと、飢え死にしそうデ餌付けしてる、拾ってきたナニカ……。拾ってきたから、皆ニ秘密」
ユーネは煙管をしまいこむ。
「だから、ちゃんとメシ食え。また来ル」
すたすたと彼が歩き去るのが、ドレイクにもわかる。そんなドレイクに、もう一度遠ざかるユーネの声が降ってきた。
「じゃあナ。兄貴」
ドレイクは、ふと顔を上げて見えぬ目を見開いた。
*
『なあ、ウィス。お前はどっちの方が幸せだ? あいつがネザアスになるのと、おれがユーネになるの? お前がほんの少しでも幸せになる
あの時夢の中で会った奈落のネザアスの質問。
目が覚めてすぐは忘れてしまったけれど、今さら、脳裏に浮かぶ。
(ユーさんは、それじゃ、結局誰なんだろう?)
それとも、溶け残ってしまった奈落のネザアス?
(わからない。わからないのよ)
けれど、奈落のネザアスは、もう死んでしまっている。彼が溶け落ちていくのを、ウィステリアは、彼とスワロの視点でみていた。
一方、イノアやフォーゼスが調べてみても、ユーネらしい白騎士の正体は掴めなかった。
ゼス計画、とりわけ、ネザアスのデータを持ったANのついた白騎士は、やはりフォーゼス以外生存していなかった。島の周囲でも行方不明になっていない。
わからない。
「なんだか近ごろ、元気がありませんね」
情報交換のために訪れていたフォーゼスと、お茶をしていたところだった。物静かなウィステリアに、フォーゼスが心配そうに声をかけてくる。
「パーティーに行ってから、貴女もユーネくんも、元気がないようです」
ふとフォーゼスは眉根を寄せた。
「ええ。少し気になることがありまして」
「そうでしょうね。白騎士にも色々いますし、とくにゼス計画の絡みは」
と、フォーゼスはカップを置いてため息をついた。
「そんな中、私がグリシネと険悪なこともご心労をかけていますね。すみません」
「あ、いえ、それは」
(確かにそこの板挟みも心労といえば、そうなんだけどね)
ウィステリアは内心苦笑する。フォーゼスは、申し訳なさそうに続けた。
「彼女があまりに人の心がないようなことを言うので、つい腹が立って」
「本当はグリシネも、普段はもう少し優しいんですが、フォーゼスさんの前ではなぜかああみたいで」
フォーゼスはふむとため息をつく。
「私も、大人げないとは思っているのですが、つい……」
「いえ、フォーゼスさんは、あたしのことで怒ってくださってるんですし。グリシネには、あたしからもそう伝えますから」
ウィステリアには、グリシネの頑なな態度の理由はまだわからないのだが、彼女には何か理由があるはずだった。
「それにしても、ウィステリアさんが元気がないのは、ユーネくんのことと関わりがありますか?」
唐突にフォーゼスに尋ねられる。
「えっ?」
「ユーネくんにも、聞かれましたから。ウィステリアさんに嫌われはないかって」
フォーゼスはふと柔らかい微笑む。
「パーティーでなにがあったかは深く聞きませんでしたが、ユーネくんは、もしかしたら、元の記憶を取り戻しつつあるのかもしれませんね」
「ええ」
とウィステリアは、俯く。しゅるっと床を這っていた黒物質のペットのジャックが、不安げな彼女に気づいて寄り添う。その頭を撫でてやる。
「最近、ユーさん。黙って海を見ていることが増えました。前までは泳ぎに行って遊んでいたのに。聞いてみたら、もう泳ぐ必要ないんだ、って。ユーさん、きっと、自由に獣の姿に戻れなくなってるんだと思います」
「それは良いことではないですか? 彼だって、元は人間だったんですから。不定形な形になるのは、体が不安定な証拠だと思いますよ。昔、ひとからそう聞きました」
「けれど」
とウィステリアはため息をついた。
「ユーさん、段々ネザアスさんに似てきてる」
ウィステリアは呟く。
「ユーさんが元は誰だったのかわからない。でも、ネザアスさんの
ウィステリアはぎゅっと自分の手を握る。
「あたし、ネザアスさんが好きでしたから、ネザアスさんが蘇ってくれるなら嬉しい。でも、ユーさんがそれで消えてしまうのは……」
フォーゼスは黙って話を聞いていたが、ふと、カップをおいて言った。
「ウィステリアさん」
ウィステリアが顔を上げると、フォーゼスは言った。
「私も、奈落のネザアスを知っています。彼と面識がある。この名前も彼にいただいたものです。言い出す機会がなくて、きちんと説明していませんでしたが」
フォーゼスは、両手を組む。
「確かに、
「ええ」
「ヤミィの
フォーゼスは、カップをとりあげた。
「この紅茶に、私が角砂糖を何杯いれたかわかりますか?」
「え、っ? あ、そういえば、フォーゼスさん、結構砂糖使われますよね」
「ええ。とりあえず最低三つは入れます。これでも足りないくらい。私は甘党なんですよ」
フォーゼスは言った。
「ところが、奈落のネザアスって方は、甘いものがあまり好きじゃないんですよね。貴女もご存じでしょう? 彼、味覚がちゃんと働いてないせいか、苦いもの方が好きなんです」
「あ、っ……」
そういえばそうだった。飲み物は珈琲が好きで、砂糖を入れたり、ミルクを入れるのは好きではない。
「彼由来の
と、フォーゼスは言う。
「実は、私はね、ユーネくんは、はてしなくネザアスさんに近い存在なんじゃないかって、そう疑ってるんですよ」
「ネザアスさんに、果てしなく近い?」
「ええ」
フォーゼスの瞳は、どこかキラキラしている。
「ユーネくんの胸の傷、私も見ました。あれは、恩寵の文字を賜る場所とはっきり一致している。私は別の恩寵の騎士を知っていますが、彼の恩寵のYの文字が削られたとしたら、同じ位置に激しい傷がつくはずです。それに、Kは黒騎士のBKでもある。それに、黒騎士の組織を体に持つ私にはわかるのですよ。彼の、持つ
「で、でも、ネザアスさんは、撃たれて溶けてしまって……」
「奈落のネザアスが、死んでしまったのは私も知っています。私は、その、ネザアスさんを尊敬していましたし、ごく稀に手紙のやり取りも。ただ、彼ほどの
フォーゼスは言った。
「これは仮説だし、実際違うかもしれません。私はネザアスさんのシンパだったので、ただの願望かも。私は、ユーネくんは、海に散らばったネザアスさんの欠片が元になっているのではと思っているんです」
「ネザアスさんの、カケラ?」
「ええ。だからって、本人かどうかと言われると、私には判断できません。広義の生まれ変わりのようなものかもしれませんし。ただ」
と、フォーゼスは目を閉じる。
「ただ、ユーネくんは、懐かしい感じがする」
「懐かしい?」
ウィステリアは目を瞬かせる。
「ええ。話していると、とても懐かしい。またあのひとと出会えた気がして、私は嬉しくなる」
フォーゼスは、にこりと笑った。
「ですから、そんなに心配しなくて良い気がするんですよ。貴女のせいで、ユーネくんが変わってしまうんじゃない。本来の姿を取り戻しているだけだと」
「本来の……」
「答えを出すのは彼本人です。ユーネくんを、信じてあげるのが一番だと、私は思います」
フォーゼスがそう言った時、ばたんと玄関のドアの音がした。
「あ、フォーゼス、来てル」
ユーネの声がした。そのままユーネはリビングに入ってくる。
「ああ、ユーネくん。お邪魔してるよ。そろそろ、お暇するけれどね。一度、連絡を入れておかなければならないんだ」
「そうかー。ア、でも、それ終わったら時間アル? きょーは、メシ食いに来い。イノアも会いたがってた」
「わかった。それじゃあ、後でまた顔を出そう」
「おう」
フォーゼスとユーネの会話は、いかにも男同士の会話になっていて、ウィステリアも挟まりにくい。ユーネがそんなふうに会話するようになったのも、彼に出会った当初のことを考えると驚くことだった。
フォーゼスが帰ると、ユーネは、ソファにごろっと座る。そして、上位の獣として彼を慕うジャックと戯れている。ひよひよと鳴くノワルとジャックに囲まれつつ、彼は幸せそうに笑っていた。
(このままの時間が、ずっと続けば良いのに)
ネザアスが戻ってきてほしくないわけではない。でも、ユーネも失いたくない。
わがままだとわかっているけれど、ウィステリアは、夢のネザアスに尋ねられたどちらも選べなかった。
「ウィス」
考え事をしていると、ユーネがいつのまにか前に立っていた。
「ウィス、あのな。ジャックいいもん見つけてキた」
「いいもの?」
「うん。今日、暑いだロ。涼しくなる遊びしよウ」
「涼しくなる遊び?」
にやりとユーネが、悪戯っぽく笑う。
空から水滴が降る。
太陽の光を受けて、それはキラキラ降り注ぐ。
「ユーさん、ちょっと冷たい!」
「へへー、さっきノお返し!」
ジャックの持ってきた大型のビニールプールが、庭に設置されていた。水を入れていたホースで、ユーネがいたずらをするので、ウィステリアが反撃をする。そんな繰り返し。
ジャックとノワルがプールの中で泳いでいる。
「はは、っ、すごいな! 水玉がきらきらダ!」
「本当ね。あははっ!」
ユーネがあまりはしゃぐので、ウィステリアも子供に戻ったように無邪気に喜ぶ。
向こうで朽ちかけた観覧車が見えている。あれに、水滴が重なって、一層、きらきらして見える。
なんて、綺麗なんだろう。
ばしゃ、と水が塊で飛んでくる。それを避けようとして、思わず足を取られる。
「わ、ウィス!」
慌てたユーネにぐいと手を引っ張られるが、今度はユーネが足を滑らせる。
結局、二人は悲鳴をあげて、ビニールプールの中に突っ込んだ。盛大な水飛沫が上がった。
「もう、ユーさん!」
抗議の声をあげると、ユーネはにゃはーと笑う。
「へへー、濡れちゃったなー」
「ユーさん、無茶するから」
髪の毛から水滴が落ちてくる。それを見て、ユーネは言った。
「でも、とてもきらきらだ。綺麗だなー」
ユーネは、ふとウィステリアに左目を向ける。
「ウィス。あのな」
「なあに?」
「ウィス、……いつだって、世界はきらきらだゾ」
ユーネが突然真面目な目をするので、思わずどきりとする。どこかで聞いた気がする言葉だ。
「おれの目にも、ウィスの目にも、世界は本当はきらきらダ。一緒に見ると余計」
ユーネは言った。
「おれ、そんなきらきらの世界が好きだ。でも、一人だとそんなきらきらしないの知ってル。おれ、きらきらの方が好きだ。だからナ、どこかニ行っても、イツカ、ちゃんと戻ってくる。心配しないデ」
「ユーさん」
思わず目が潤みそうになるのを、ユーネが止めるように続ける。
「ウィスは不安がらなくてイイ。おレは、大丈夫。どこ行ってモ、ちゃんと戻ってクルぞ。おれに任せておけばいい」
ウィステリアは、そういわれて少し考え、深く頷いた。
「うん……」
「よしっ!」
ユーネは左手で頭をなでやると、近づいてきたジャックを受け止める。
「ははー、ジャックお前可愛いナー」
ジャックと戯れる彼に嫉妬するように、ノワルがひよひよ鳴いている。
(ユーさんを信じてあげろか)
そんな彼を見ながら、ウィステリアはふと胸に手をやってため息をついた。
フォーゼスの言う通りだ。彼を信じてあげることが、きっと一番大切なのだ。
ふっと心が軽くなる。
「そうだね。ネザアスさん」
と、その時。ウィステリアの通信端末が鳴った。慌てて出る。
『ウィステリア? お話しできますか?』
「イノア」
引きこもり気味のイノアは、携帯端末に連絡先してくることが少ない。
「どうしたの?」
『グリシネと連絡がつかなくなりました』
「えっ?」
イノアの声が焦っている。
『今日は私への定時連絡の日だったんです。で、待っていたのに、連絡がなくて、気になって管理局に問い合わせたら、この島の方に出張したと』
「そんな話聞いてないわ。許可申請も来てない」
『ええ。申請を出したり、実際に舟に乗った形跡もありません。ただ……、今、島の対岸の詰所に、ZES-YM-WK012。つまり、白騎士ルーテナント・ワイムの一団が来ています。もしかしたら、彼女、そこに……』
イノアが不安げな声になる。
「けれど、グリシネがどうして?」
『ウィステリア、実はあれからグリシネについて洗ってみてわかったことがあるんです。グリシネは、元は魔女候補生。しかし、ある時、泥の獣の襲撃を受けて重傷を負い、元と違う複製体の情報をもって修復されています。容姿が変わっている可能性が高い』
イノアは続ける。
『元の彼女の名前は、FJI04。つまり、フジコ04』
ウィステリアは思わず絶句する。
『ウィステリア、彼女は貴女と同じ複製体の四人めだった』
「フジコ04。それって、確か、フォーゼスさんの……」
ウィステリアはそう言いかけて、思わず黙り込む。
彼の探している幼馴染の少女。フジコ04。トオコちゃん。
「もしかして、彼女、なんらか責任感じて?」
『無謀です。グリシネなんかがかなう相手ではないですよ』
そんな二人の会話を、ユーネが黙って見守っていた。その瞳は、いつのまにか夕陽の映える海の色をしている。
「ヤミィ……」
ウルトラマリンの瞳。
黒騎士だけが持つその瞳は、やがて来る戦闘の気配を感じ、どこか燃えるようだった。
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