幕間(第一部振り返り)
レイシア16歳と王子の「いままでの振り返り」
ここは、オープニングのレイシアと、モブ王子が解説する、レイシアの幼少期の物語のあらすじである。
「っておい! 誰がモブ王子だって!」
「あなたよ」
「仮にもだな、王子つかまえて『モブ』とはなんだ、『モブ』とは!」
「だって(クスクス)あなたサブタイトルからも外されたじゃない」
「くっ!」
「知ってる? 最初のサブタイトルって、〜王子プロポーズは迷惑です〜 だったのよ~。 読者様からも『王子いらない』とか言われてたし」
「……で、この場は何?」
「ここはね、オープニングだけ読んで、とっとと学園もの見たい! っていう、不埒なお嬢様たちのために、私たちがいままでのこと説明する場所よ。親切でしょ」
「言い方! その言い方ダメ!」
「そうかな? 分かりやすく言ったんだけど」
「だまってて! 印象悪くなるから! えーと、みんなー オープニングくらいは見てくれたかな~」
「あんたも! 口悪いの一緒じゃない!」
◇
「じゃあ、第一章から振りかえろうか」
「そうね。そうしましょう」
「第一章は5歳の話だね」
「そう、私が素直でかわいい時ね。このときは、神の呼吸すーはーを作ったり、新しいダンスを開発したりいそがしかったわ」
「それ嘘だから! 物語めちゃくちゃにした始まりでしょ!」
「第一章はね、私の洗礼から始まって、孤児院で勉強したりお料理ならったり、メイドさんのお手伝いしたりして過ごしていたの」
「まあ、大筋は間違ってないが……」
「それで、お母様が里帰り出産して弟が生まれたの。そんな感じ?」
「ソウデスネ」
◇
「第二章は6歳?」
「帰ってきたお母様のために、私がパーティ開いたの。すてきなパーティだったよ。でも、お母様疲れてたみたい」
「(ボソ)半分はお前のせいだと思うけど」
「何か言った? そして、お母様と淑女になるための練習もしたの」
「淑女? 練習したんだぁ……」
「そして、弟が来たの。かわいい弟。私は完ぺきなお姉様になるべく、日々修練を積んでたから、お迎えは万全!」
「ソウデスカ」
◇
「第三章は7歳~11歳。……ごめん、あなたが言って」
「そうだね。……レイシアの住むターナー領が土砂災害にあい、借金を背負った。その中で、お母様が亡くなり、借金を背負うことになった」
「私も頑張ったんだよ。お母様の代わりになるように」
「働きすぎだ。おまけで、倒れそうになっただろう」
「もう直ったから。働き方改革大切ね」
◇
「第四章は11歳。母の実家に行った。だっけ? 長くなりすぎたから急遽4章に分けたんだよね。オヤマー編」
「そうなの! 生活レベル違いすぎて無茶苦茶。淑女教育もきつかったわ」
「お祖母様とは、気が合わないみたいだったようだね」
「お祖父様とは一緒にいて楽しかったわ、特許もとれたし!」
「何してるの⁈」
「はい。握り飯でも食べて落ち着いて」
◇
「第5章は11歳~13歳。学校に行くための準備をしてたわ」
「奨学生制度知ったのもここ」
「そう。無料で学校に通える。すてき」
「リスク大きいんだけど」
「私にとっては、最高の条件だったわ。そして、みんなに見送られ、学校に旅立ったの。こんなもんでいい?」
「いいんじゃない?」
◇◇◇
「じゃあ、次から2部ね」
「俺の出番は……」
「当分こないね」
「まじか!」
「だって、第一部書くのに、字数10倍も予定より長くなった作者よ。1万字が12万字よ! 絶対王子の出番、来るまで長くなるから」
「ソウデスネ」
「それより心配なことがあるの」
「なに?」
「あの可愛いレイシアちゃんが、この私になれるかな? 性格こうなると思う」
「……思い浮かばない……」
「作者もそれを心配してるみたい」
「もしさ……もしもだよ、ならなかった場合は?」
「オープニングとこの幕間消されるかも……。なかったことに……。王子の存在自体消されるかも」
「マジか?」
「ワカンナイ」
「表情! 無表情怖い!」
◇
「ということで、第二部も応援よろしくお願いしま~す」
「俺からもおねがいするよ。消されないように。お願いする! 見続けてやってくれ。君たち」
「えらそうね。ちゃんとお願いする!」
「「貧乏奨学生の御令嬢は、特許で稼ぐ夢を見る。これからもレイシアは好き放題に活躍します! 今後とも、応援よろしくお願いします」」
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