第199話 手持ち花火

 娘が孫達を迎えに来た時に2泊したので、2泊目の夕食後に花火を楽しみました。

家庭でやる花火にも色んな種類がありますね。

地面に置いて着火する

「噴き出し花火」「ねずみ花火」「へび花火」「ロケット花火」……etc。

今回は、孫達が手持ち花火がいいというのでそれにしました。


 早めに夕食を済ませて、7時頃から我が家の駐車場がある広場でやりました。

最初はまだ明るかったのですが、やっているうちにだんだん暗くなっていい雰囲気になりました。

色が変化したり、明るい光を放ったりするのを楽しみながら、それぞれが思い思いの花火をもって遊びました。

ぐるぐる回して、丸を作ったりハート形にしたり、孫達はとっても楽しそうで私も一緒に花火を見つめて童心に帰ったようでした。


最後はみんなで線香花火をしました。

純粋に火花を眺めてるだけで心が癒されます。

火の玉から小さな火花が飛び出し松葉模様のように美しく枝分かれする線香花火。

繊細で儚くて、どこか柔らかくて、温かみのある火花を散らすのを見るのが私は大好きです。


そして、最後はみんなで誰が一番長く消さずにいられるかを競い、これがまた盛り上がりました。


線香花火の燃え方は4段階あるそうです。


1. つぼみ

点火から次第に大きくなっていく火の玉。

花を咲かせる前に見立てて「蕾」と呼ばれます。


2. 牡丹ぼたん

パチパチと力強い火花が、ひとつずつ弾け始めます。


3. 松葉まつば

「牡丹」から勢いを増し、次々に火花が散る段階。

まるで「松葉」のようにたくさんの火花が四方八方に広がります。


4. ぎく

勢いがあった火花が、消える直前。

火花が次第に分裂しなくなってゆき、最後には火球が燃え尽きます。

最後まで美しく咲きながらも花弁をひとひらずつ落としてゆく菊の花の散り際に喩えられています。


そんな、燃え方をじっくり眺めて線香花火の光で純な時間を楽しむのもいいですね。


近況ノートに画像あります。https://kakuyomu.jp/users/cocopin/news/16818093082737506759

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