第161話 恵方巻

 今日は節分ですね。

節分とは「一年間健康に過ごせるように」という願いを込めて「悪いもの」を追い出す行事とされています。

節分の発祥は中国とのこと。

平安時代ころに中国から伝わって来た文化が、日本古来の考え方と合わさって生まれたと考えられています。

元々節分とは年に四回訪れる立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す言葉です。


 そんな中、節分には恵方巻を食べる習慣がいつの頃からか始まり定着してきましたね。

何でも恵方巻は恵方を向いて黙って丸かじりしながら願い事を思い浮かべながら食べるとよいとされています。

今年の恵方は「東北東やや東」だそう。


 私の地域は毎年、近所で以前食堂をされていた方が恵方巻を作って下さいます。

みんな悦ちゃんと呼んでます。

この悦ちゃんが朝から頑張って真心こめて作って下さった恵方巻を、お手軽価格で販売して下さるのです。

お昼前には出来上がると聞いていたので、早速昼前に買いに行ってお昼に豚汁と一緒に頂きました。


 本来は一本丸々食べるのが良いのでしょうが、私は食べやすく斜め半分に切って、それを「東北東やや東」に向かい(多分、こっちだろうなと思う方向)丸かじりしながら黙々と家族の健康を願いながら頂きました。

恵方巻の中身はゴボウ、人参、きゅうり、かんぴょう、玉子焼き、しいたけと田舎風の具材です。

あっ!桜でんぶも入っていました。

私はこのゴボウや人参入りの田舎風の巻き寿司が大好きなので、毎年楽しみにしています。

 それから豆まきはしませんでしたが、福豆(小袋入り)を買ってきていたので、食後に頂きました。


 そう言えば、私が子供の頃の豆まきと言えば、家の中で部屋の照明を消して父が

「鬼は外、福は内」と言いながら豆と一緒にお菓子や小銭も袋に入れてまいていました。

それを私や姉達は一緒に競うように手探りで拾っていました。

いつも姉達二人がたくさん取って私の取り分が少なくてガッカリでしたが、自分が拾ったお菓子や豆や小銭は嬉しかったものです。

普通の豆まきとは違うかもしれないけど、これが我が家の子供の頃の豆まきでした。

子供心に鬼退治というよりは、おやつやお小遣いがもらえる楽しい行事でした。



近況ノートに恵方巻の画像あります。

https://kakuyomu.jp/users/cocopin/news/16818023212919037420


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