第102話 タンポポの綿毛
野原やあぜ道、土手、道端のコンクリートの隙間まで、春になるとどこでも見かけるタンポポの花。
可愛らしいですよね。
元気いっぱいの太陽のように明るい黄色から真っ白なふわふわの綿毛へ姿を変える不思議さがまた魅力です。
タンポポという、なんだか心弾むような可愛い名前ですが、この名の由来は諸説あります。
由来の一つは、白い綿毛が丸く集まった様子が、綿などを丸めて布で包んだ「たんぽ」に似てるから「たんぽ穂」となったというもの。
田んぼの道に生えていることが多かったことから「田菜」と呼ばれていたものが、徐々に「たん」という音に変わり、綿毛がほほける(ほつれる)という特徴から「ほほ」を組み合わせて「たんぽぽ」になったという説もあります。
他に「鼓草(つつみぐさ)」から、鼓を叩いた音が「タンタン、ポンポン」であることから「タンポポ」という名前の由来になったという説もあるそうです。
春の明るい雰囲気を伝える黄色い花にピッタリの可愛い名前ですよね。
そんなタンポポの花言葉は「愛の信託」「しあわせ」
タンポポの綿毛を一息で吹き切ることができれば恋心が叶うという恋占いから生まれました。
一方、もの寂しげな「別離」という花言葉もあり、綿毛が風に乗って運ばれる姿にちなんでます。
タンポポは漢字では蒲公英と書きます。
私は読めませんでした。
これは中国から伝わった言葉で、開花前に収穫したタンポポを乾燥させた漢方を「蒲公英(ほこうえい)」と呼ぶことから、この漢字を使うようになったと考えられています。
・たんぽぽの 綿毛を吹いて 見せてやる いつかおまえも
飛んでゆくから
(俵万智)
・たんぽぽの 綿毛を瓶に 詰めてみる いつか孫らに 見せてみたくて
(この美のこ)
いつだったか、タンポポの綿毛を瓶に閉じ込めよう!
というのを何処かで見たことがあっていつかやってみたいと思っていました。
今、ちょうどタンポポの花が終わって、今から綿毛になる前のタンポポがたくさん見つかりました。
そこで三つほど家に持ち帰って、用意した小さな空き瓶の中に遊び心でポンと入れておきました。
そのまま、窓辺に置いておくと、あ~ら不思議!
早ければ翌朝、あるいは2日後には、瓶の中で蕾だった綿毛がふわふわ真ん丸に開きます。
私はジャムなどの小さい瓶でやってみましたが、百均などで売ってる電球の中に入れたら更に可愛いインテリアになると思います。
※百均の「電球型LEDオーナメント」を使えば本物の電球のようにライトをつけることができます。
これだと電気をつけたら幻想的で素敵になることでしょう。
今度は電球で試してみたいです。
近況ノートに空き瓶に閉じ込めた綿毛の画像あります。
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