第43話 父の七回忌
10月18日(火)、父の七回忌の法要を行いました。
我が家は、生まれて物心ついた時から浄土真宗だったのでそれに従っています。
七回忌とは故人が亡くなってから満6年目に訪れる
父は2016年12月18日に亡くなったので、本来は2022年12月18日が祥月命日に当たりますが気候の良い2ヶ月早めに行いました。
天気予報では、18日からグッと気温が下がり寒くなると言っていたので心配していましたが、思ったほどの寒さではなく、心地よい穏やかな一日になりました。
一番上の姉夫婦とすぐ上の姉が一緒にやって来ました。
約1年振りの再会です。
七回忌でコロナ禍ということもあり、一番上の姉夫婦、真ん中の姉、私の4名で少人数での法要です。(母はコロナ禍で施設から外出できません)
再会の挨拶も早々に、11時の法要に合わせて準備をしていきました。
殆んどの準備は前日までにやっていたので、今年初めての新米でご飯を炊き、仏壇に供え、香炭に火をつけてお焼香の準備をして、仏壇の蝋燭も灯して喪服に着替えてご住職を待ちました。
前日に、七回忌の確認の連絡はしていたので、安心して仏間に座って厳かに待っていたのですが、待っても待ってもご住職が来られません。
15分過ぎても来られないので、さすがに心配になってお寺に電話を入れると、「今からすぐ行きます」との事。
えぇっ~!まだお寺にいらっしゃるではありませんか。
何でも、出掛ける前にお寺の外にあるトイレの水道管が壊れて水が噴き出しているのに気づき大慌てで応急処置をしていていつの間にか予定の時間が過ぎていたらしい。
それならそうと連絡ぐらい入れて欲しかったと、不満に思ってしまいました。
私達は微妙な面持ちでご住職を向かい入れ、30分遅れて法要が始ました。
ご住職が遅れたことを詫びてすぐにお経を始められても、何だか心が穏やかではありませんでしたが、父の七回忌に腹を立ててはいけないと思い直しました。
法要が進むうちに心もだんだん落ち着いてきて、父の生前を思いながら手を合わせていました。
ご講話の中で三回忌までは、亡くなった方を思い悲しみますが、七回忌になると悲しみも癒えて感謝の気持ちで迎えられるようになると話されました。
又、この世での目に見えている姿かたちは借りているものであり、亡くなったらどうなるのかというと、苦しみ、悩みなどから一切解放され、そして今度は、残された人のすぐそばで目には見えないけどずっと見守って下さると、そういった意味の事をお話されました。
父は生前、お寺のお世話を長い間していたようで、父の思い出を語って下さり私達も父の思い出に浸って話が弾みました。
通常はこの法要の後、ご住職を交えて会食をしますが、コロナ禍ということで会食は中止させて頂きました。
厳かな中にも和やかに無事、父の七回忌を済ませることが出来ました。
私も一安心しました。
姉達は、我が家で一泊して帰っていきましたが、その間、女三人寄れば
でも、色々な話が出来て、楽しいひとときでした。
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