第4話 初めての海外旅行 ③

 翌日は自由行動になっていたので、ゆっくりと起きて、ホテルの朝食を食べました。

朝食はバイキング形式でした。

今では当たり前ですが、その時はバイキングなんて初めての経験で、新鮮なフルーツが盛りだくさん、新鮮なフルーツを使ったジュースも飲み放題、パンもおかずも食べ放題にびっくりするやら嬉しいやら。

特にフルーツが甘くてめちゃくちゃ美味しかった!

まさに天国だと思いました。


 午前中は、ホテルの前に広がるエメラルドグリーンの美しい海で泳ぎまくりました。

初めてのビキニでしたが、ほとんどの人がビキニだったし、グアムの海という最高のロケーションなので何の抵抗もありませんでした。

泳いでいると、現地の人か観光の人かはわかりませんが、若い男の人達から、

「どこから来たの?」

「ホテルはどこ?」

「ルームナンバーは?」など、英語で聞いてくるので、

最初は「日本から」とか答えていたけど、部屋番号まで聞かれたらさすがに嫌な気がしたので、関わらない様にしました。

 あと、同じホテルに泊まっている、「ヤナセ」という会社(ベンツなど取り扱ってる)の社員旅行で来ているという人達と知り合いになり、一緒に過ごしたりしました。

その中の一人にサイトウさんという22,23歳くらいの埼玉県に住んでいるという男の人と特に仲良くなり写真もいっぱい撮ってくれて、日本に帰って現像したら送ってくれるとも言ってくれました。

 又、サイトウさんを含む3人から「今夜は、一緒に飲みに行こう」と誘われて「いいよ」と旅行先の解放感でオッケーして「夜7時にホテルのロビーで」と約束しました。

 

 午後からは、少しホテルで休んでから周辺を姉妹3人で探索しました。

あっちこっちと見て回ったのですが、個人的に行ったところは日本語が通じる人がいなくて、会話に苦労しました。

ツワーで連れて行ってもらった所は、日本語が通じる店員が必ずいる所だったので全く不自由しなかったので、甘くみていましたがそうはいきませんでした。

 一番困ったのは、夕食を摂ろうと入ったお店です。

注文しようにもメニューがさっぱり読めないんです。

英語だよね。何故全く分からないんだと、暫く悩んでいましたが、唯一、「Pizza」だけは「多分ピザだよね」と分かったのでそのPizza Mと書かれているところを指さして3人分注文しました。

 あぁ~、やっと注文できたよと、一安心していると、今度はテーブルに運ばれたピザを見てビックリ!Σ(・ω・ノ)ノ!

Мって普通サイズだと思っていたけど、ファミリーサイズのМだったみたいで4~5人で食べるくらいの大きさの量でした。

それが一人づつ、ド~ンと置かれて……。ボリュウム満点のこのサイズなら1枚で十分3人が食べれてまだ余るかもしれない量だよ(;´д`)トホホ

定員さんも気づいてくれよ!か弱い美女(?)3人がこんなに食べれると思ったのかしら?

言葉が通じないので返品もできません。

あぁ~、食べるしかないか!

しかし、食べても食べても減りません。

お腹はパンパン。でも、勿体ないと頑張って食べようとするけど食べれない・・・。

最初は美味しいと思って食べ始めたけど、そのうち味も飽きてきて、もう降参するしかない。

3人とも半分、やっと食べてあとは残しました。ごめんなさい🙇

もうピザを見るのもうんざり。

帰りは、どうやってホテルにたどり着いたか覚えていません。

日本に帰ってからも、当分、ピザを食べる気がしませんでした。


 ところでヤナセの社員さんとの夜の約束はどうしたかって?

もう3人とも気分が悪くなって部屋でシャワーを浴びて早めに休んでしまい、約束はすっぽかしてしまいました。(*´σー`)エヘヘ。

翌日、朝食の時に会って「どうして来なかったの?」と言われたけど「体調が悪くって」と謝りました。

これまた、ごめんなさい🙇

あぁ~、異国でのアバンチュール、逃してしまいました……。

                        つづく


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