第3話 初めての海外旅行 ②

 羽田空港から出発だったので、広島からまずは東京まで行かなければなりません。

あの頃は広島空港からのグアム便はありませんでした。(1977年)

広島駅からは寝台列車を使って東京駅まで行きました。

なので、その日は普通通りに仕事をしてローカル便の汽車に乗って広島駅まで行きました。私の住む町から広島駅まで1時間半くらいかかります。

姉2人は早めに広島駅に向かっていました。

私は後から追っかけて広島駅で落ち合いました。

無事寝台列車に乗った時はホッとして、いよいよ海外に行くのだと思うとワクワクしました。

夜、出発して朝方に東京駅に着き、そこからは電車に乗って羽田空港まで行きました。


 空港に着き集合場所に行くと添乗員さんが旗を持って立っていました。

ここまでたどり着いたことにまずはホッとしました( ´艸`)

そこからは全て添乗員さんの指示に従い、迷子にならないように気を付けていました。携帯電話などない時代なのでミスがあってはなりません。聞き逃しのない様に耳をダンボにしてました。

搭乗手続きが済んだら、時間があったので軽食(売店で買った)を摂りながら待っていました。

待っているときに、若い方はご存じないと思いますが、秋川リサ(モデル)さんを見ました。顔が小さくてスタイルが良くて(9頭身?)めちゃくちゃ綺麗でした。男の方と一緒でした。


 その後、搭乗案内で飛行機に乗り込みました。

当時は存在していたパンアメリカン航空(1927年から1991年まであったアメリカ合衆国の航空会社)で行きました。

空港でも飛行機に乗ってもスチュワーデス(その頃はCAをそう呼んでいた)を見ても物珍しくキョロキョロしてました。

田舎者の私達はさぞ浮いた感じだったでしょう( ´艸`)

三姉妹が並んで席は取れたのですが、誰が窓側に座るかちょっと揉めたような記憶があります( ´艸`) じゃんけんで決めた気がします。

 飛行機に乗ったら、約3時間半位でグアムの空港に到着しました。

早い!広島から東京に行く方が倍以上時間がかかりました。

飛行機はタラップで降りるようになっていました。


 飛行機を降りた途端、うわぁぁ!見る世界が違っていました。

解放感と高揚感とハッピー気分でめちゃくちゃテンションマックスです\(^o^)/

全てに「ありがとう!」って叫びたい気分でした。

 

 空港にはツワーの一行を乗せるバスが待っていました。

私達はそのバスに乗って、そのまま市内観光をしました。

まずはグアムの定番観光地の「恋人岬」へ。

恋人岬は展望台から絶景が眺められるだけでなく、恋に効くパワースポットです。

あぁ~、彼と一緒だったらどんなに良かったでしょうと思ったものです。

空の青さと海の青さが調和する美しい水平線からは、自然の雄大さを感じました。

 そうそう、その時、現地のバスガイドさんが、グアムでは結婚したカップルにはお祝いに土地がプレゼントされると言われていたので、「グアムってなんて素敵なところなんだろう。リッチだな」って羨ましく思った記憶があります。グアム全体がそうだったのかある地方だけがそうだったのかは定かでありませんが、あの頃はそうだったみたいです。


 その後、「眼鏡橋」を見てから、お土産物を売ってる雑貨屋などのお店やショッピングモールなどに行きました。

 姉はディオールの香水、私はニナリッチの香水を買いました。あの頃は香水に憧れていました。ちょっぴり大人の香りにうっふん!

他にはチョコレートをいくつか買いました。あとは何を買ったか覚えてません。


 一通りの観光を終え、宿泊するヒルトンホテルに到着しました。

夜はディナーショーの予定だったので、その前に、ホテルのお店でムームーを買いました。

早速、ムームーを着てディナーショーに行きました。

華麗なダンスなどの催しを見ながら、豪華な夕食(ステーキが大きかった)を堪能しました。

こうして一日目の夜は更けていったのでした。

                      つづく

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