未定
@lotus_novels
第1話
『初めて見る夜だった。』
無気力に生きる高校1年生の少年夜市ヒカルは現在不登校。
きっかけはなんとなくだった。いつもと違う世界が見たくて、初めて夜に外に出た。もう冬だと言うのに、温い夜だった。風もないのに軒下の風鈴が音を立てて揺れている。ぼんやりと明るい夜だ。空全体が光源になってるみたいだ。まるで箱の中に閉じ込められたような空間がそこにはひろがっていた。いつも通学路として使っていた道、遊び歩いたアーケード、飽きるほど見てきた風景が、初めて見る風景にすら見えた。こんな奇妙な空間に、なぜだか興奮している自分がいる。
ヒカルは、やっと自分の居場所を見つけた気がした。
そこに突如、謎の少女時透トワネが現れた。
『ここにいてはだめ。』
そう言うと彼女は俺を家へ連れ戻そうとした。
状況が分からない俺だったが、咄嗟に、戻りたくないとトワネの手を払った。
『そう。勝手にどうぞ。』
未定 @lotus_novels
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