あんなに嫌いだったのに
大嫌いだったもの
それは 自分の名前
子供の頃
その響きも文字も
呼ばれるのも見るのも嫌だった
今となっては珍しい名前ではないけれど
当時は同じ名前の子が周りには居なかった
少し洒落た名前
嫌いだったのは自分のことで
名前じゃなかったんだよね
成長するにつれて
なりたい自分になれないこと
理想にはほど遠い自分
それでも私は私
そのままでも良い
そう思えるようになった
ここ数年前から
自分を褒めてくれる言葉を受け入れられるようになった
褒めてくれた人にありがとうが言えるようになった
前は謙遜のつもりで
そんなことないですよ
私なんか…
そんなふうにしか返せなかった
だから褒められるのが苦手だった
いつの間にか
嫌いじゃなくなってた自分の名前
それどころか
今では自分の名前が大好きだ
自分のことも
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