恋人の娘が可愛すぎるのだが。
麻木香豆
第1話 初対面、恋人の家で
……初めまして。
娘の藍里です。
この制服……? 九月から通う高校の制服なんです。昨日もらってきたばかりなんです。
じゃあ、ごゆっくり。
えっ……この人、今日からここに住むの?
あ、この人って失礼でした。ごめんなさい。
ピンポーン
誰だろう……。
荷物は……そのキャリーケースだけ? わかった。私運ぶ。
ママの部屋でいい? あ、遠慮しないでください。
いきなり連れてきて急にここに住むって……びっくりですけどよろしくお願いします。
あ、お茶も用意するから待っててください。
それともコーヒーにしますか?
あ、はい。じゃあお茶持ってきます。
はい、どうぞ。
……警戒はしてないです。だって優しそうな顔してるから。
ママよりも年下、ですよね……うそっ、思ったよりも若い。でもママよりも五歳下かー。
そういえばさっき誰がきたんだろう。まぁママがいないうちに色々聞いちゃおっかな。
へぇ、料亭って……お高い? そこの調理人さんなんてすごーい。
あ、でも潰れちゃったんだ……そうなんだ……。
仕事も住むとこもなくなってこの家に? えっ、ママが雇った? ここの家の家事を全部してくれるんだなんて。
まぁ、確かに……ママ仕事してて全く家事料理しないし、わたしもレンジで温めるくらい。
……それを全部やってくれるんですね。ママもやるじゃない。
いえ、なんでもない。
女2人の家で……アレかもしれないけど、よろしく……お願いします。
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