第15話 4人の初友

私の記憶にある最初の日課は世界の果てに待つ友人達に会いに行く事であった。


友人達はいつもそこにいて、私が会いに行くと即座に気付いて話しかけてくれる。

私の事を何でも理解してくれるのでそれが当然の事であると認識していた。


大冒険をしながら友人達に会いに行く道中、空を横切る鳥に見つかると元の場所に連れ戻される事を繰り返すうちに段々と素早く会いに行けるようになっていった。


その友人達が自分の手足であったと気付いたのはかなり後の事になる。


おかげで私の発語は相当に遅れる事になった。

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