第15話 4人の初友
私の記憶にある最初の日課は世界の果てに待つ友人達に会いに行く事であった。
友人達はいつもそこにいて、私が会いに行くと即座に気付いて話しかけてくれる。
私の事を何でも理解してくれるのでそれが当然の事であると認識していた。
大冒険をしながら友人達に会いに行く道中、空を横切る鳥に見つかると元の場所に連れ戻される事を繰り返すうちに段々と素早く会いに行けるようになっていった。
その友人達が自分の手足であったと気付いたのはかなり後の事になる。
おかげで私の発語は相当に遅れる事になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます