妄想八景

白井京月

はじめに

これからご紹介する妄想は事実である。筆者、白井京月は1961年生まれ。38歳で躁うつ病と言われ、50歳まで会社勤めをして退職。そこから転がるというよりも、文字通りに落下し生活保護に。離婚、破産、愛人、デリヘル、麻雀。どうしようもなくハチャメチャになった人生。38歳の初診だが、子供の頃からの精神疾患だと思う。中学、高校で不登校。高校を中退し、大検を経て大学を卒業。その頃から、幻覚や妄想があった。神社の境内で走る幽霊を見た。家の五右衛門風呂の火の中に、骸骨が見えた。祖母がゾンビに見えた。街行く人がみなゾンビに見えた。大学時代にも、テニスのツアーで添乗員を殺し屋だと思った。アムネスティが助けに来てくれると思った。まあ、幻覚はあまりない。ひどいのは妄想だ。妄想八景。これからじっくりと妄想を見て行こう。おつきあいいただけると、とても嬉しいです。

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