第2話

俺は浪香と別れたあと実家に帰っていた。

一緒に住んでいた部屋は浪香名義で借りていた部屋なので俺が出ていってもなんの支障もない。


「あれ?幸弥にい帰ってきてたんだ?」

「ああ、さっき帰ってきたばっかりだ。母さんは今日も遅いのか?」


リビングに飲み物を取りに行くと、そこには中学校から帰ってきたのであろう   妹の彩佳(あやか)が一瞬驚いたかのような顔になってがすぐにいつもどおりになり

俺にそう質問してきた。


「ううんお母さんは今日普通にスーパーに行ってる卵の安売りの日なんだって。ていうか幸弥にい彼女さんは来てないの?」

「別れた」

「そうなんだ、ごめん」

「謝らないで良い。あんな奴と付き合ってた俺が悪いから」


正直あんな奴って言うのは失礼かもしれないが俺がもう浪香にいい思いをしてない。


「あっ!てことは帰ってきたのは許嫁さんのこと?」

「まぁ考えてもいいかなって」


彩佳が言う許嫁というのは、母さんの会社がうまく言って一番の商売相手のところの娘さんだ。

その時には浪香と付き合ってたから断り続けたが、諦めなかったそうだ。

俺は許嫁が誰かも知らないし見たことすら無い。

というか母さんの仕事の内容すら知らない。


ガチャッ


「ただいま~お母さんの帰宅で〜す」


玄関扉が相手母さんが帰ってきた。

俺の母さんはなんというか元気がいい。


「あれ?幸弥帰ってきてたんだ。なんかあったん?」

「許嫁の話聞きに来た」


母さんは一瞬驚いたような顔になったがすぐにいつもの顔に戻った。


「じゃあ明日顔合わせするから」

「明日!?」


思っていた以上に早かったので俺は声を上げた。


「明日は久々に着物を出さないと」


母さんはそう言って買い物袋から買ったものを出していた。



◇◇◇



<許嫁side>

「姉ちゃん。幸弥、彼女と別れたから顔合わせ明日するらしいよ」

「お?とうとう諦めたのね」

「みたいだね」


私は許嫁である君嶋 幸弥くんの親友である弟と話していた。

幸弥くんとは話したことは無いが弟の徳久の話しを聞いた時私はこの人と一生をともにしたいと思った。


「待っててね幸弥くん君を私のものにするからね」



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私の作品にハートと星さまを…………。

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