Blueberry

零れた果汁はシャツを汚して

僕から離れようとしないんだ

爪痕だけを残していって

心はそうやって離れていくんだね


青い果実のもたらした雨は

しばらく僕に降り続く

明るさは皮で隠されていく

どうか僕を惑わさないで


ブルーベリー

あなたの甘酸っぱさは

もはや罪と言えてしまうね

ブルーベリー

どうか果汁を零さないで

僕はあなたに溺れたくないの


青いなんて純粋じゃない

紫のように妖艶に

甘く微笑んで果汁を飛ばす

そうやって僕を惑わすんだ


ブルーベリー

いつまでも枯れなくて

甘さは増していくだけ

ブルーベリー

その気もないというのに

僕はあなたに溺れたくないの


ブルーベリー

あなたの甘酸っぱさは

僕を麻痺させてしまうね

ブルーベリー

どうか姿を見せないで

僕に果汁を飲ませないでくれ

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