その他

 ・スペチオ:生態系の頂点に立つ最強生物。

 ティンクの父親で、生態系の頂点と称される『竜種』。ミューダとは親友の間柄。普段は人の姿で世界中を旅している。

 人の姿は40代後半のダンディな顔つきのおじさんで、鏡のように光を反射する銀髪とミューダと同じぐらいの高い背丈をしている。

 竜の姿は10メートルを超える巨体である。人の姿と同じく鏡のように光を反射する銀色の鱗が折り重なるように全身を覆っており、頭には立派な二本の角、背中には大きな二枚一対の翼が生えている。

 強さを求めることに貪欲で、娘のティンクを強くする為にミューダとセレスティアに預けた。ティンクのゴーレム化に関しても、「それでより強くなるならいいぞ」と簡単に許可を出した。

 幻影を作り出す能力を持っていて、スペチオが作りだした幻影は実体のあるなしを自由に切り替えることが出来る。




 ・エールフィング:浮遊島の島長。

 浮遊島に住む翼人族のリーダーの“島長”であり、モランの祖父。

 髪の毛には白髪が混じっているが、身体つきは矍鑠としたもので全く老いを感じさせない。

 娘のクロンにそっくりな孫娘のモランを大事にしていたが、モランの強い意思に負けて家出計画に協力した。

 浮遊島を作って翼人族を救ってくれたミューダを神の様に崇めている。




 ・ハーケン:親馬鹿。

 浮遊島で島長の次に権力を持つ“三翼”の一人で、モランの父親。

 亡き妻であるクロンそっくりのモランを溺愛しまくっているかなりの親馬鹿。

 モランの家出を知ってセレスティアの屋敷に乗り込もうとしたが、エールフィングや子供達の説得により、最終的にセレスティアにモランを預けることに了承した。

 因みに、コツコツと作っていた子供達の成長コレクションは、子供達に没収されたとかなんとか……。





 ・クロン:偉大な風祝。

 エールフィングの娘で、モランの母親。

 ハーケンと結婚して五人の子供を出産したが、モランが物心つく前に病気で亡くなった。

 生前は浮遊島の周囲を流れる風を操る“風祝”をしていた。通常数人がかりで風を操るのだが、クロンはたった一人で風を操っていた。クロン亡き後は娘のミエルを筆頭に、三人の“風祝”が風を操っている。




 ・マグラ:浮遊島を護る騎士。

 モランの兄で、5兄妹の長男。背は高く、強い意思を宿した鋭く燃える様な瞳をした青年。

 浮遊島を守護する騎士の一人で、立派な騎士の心構えを忘れないように、普段からずっと兜鎧を着用している。

 モランの家出計画に一番積極的に協力していた。




 ・ミエル:母の跡を継いだ“風祝”

 モランの姉で、5兄妹の長女。光沢のある緑色を基調に、赤、青、黒、白が美しく彩られた綺麗な衣装を普段着として着ている。この服は、ムースとメリーの双子の占いを元に作ったオーだメイド品である。双子曰く、運気が上がるらしい。

 母の跡を継いで“風祝”となり、他の風祝を率いている。




 ・ムース:双黒の占い師。

 モランの兄で、5兄妹の次男。メリーと同じ背丈で、毛先の方向が定まらないボサボサの黒髪で目元を隠す少年。

 双子のメリーとは以心伝心で繋がっており、二人仲良く占い屋をしている。二人の占いは良く当たると、浮遊島では評判になっている。




 ・メリー:双黒の占い師。

 モランの姉で、5兄妹の次女。ムースと同じ背丈で、さらさらの黒髪を膝に届くぐらい長く伸ばしている少女。

 双子のムースとは以心伝心で繋がっており、二人仲良く占い屋をしている。二人の占いは良く当たると、浮遊島では評判になっている。




 ・ラルオン:群れを率いるワイバーンキング。

 体長約26メートル、全身を光沢のある深緑色の分厚い鱗で覆い、知性を宿した鋭い目を持つワイバーンの王。

 ティンクの父親であるスペチオには大昔に世話になったことがあるらしく、生態系の序列を抜きにしてもスペチオとその娘のティンクには頭が上がらない。

 サピエル法国の神官であるサジェスの襲撃によって住処を追われ、貿易都市近くの峡谷に群れごと逃げて来た。再びサジェスの襲撃を受けそうになった所をティンク達に救われ、群れを守るために貿易都市と協力関係を結ぶことに同意した。

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ミーティアの工房~魔術と錬金術~ 登場人物紹介 山のタル @YamanoTaru

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