第56話職安の罠

今日は朝から職安へバスを乗り継いで、行った。

11時から14時まで仕事を探した。

障がい者雇用のパートは9割A型作業所。フルタイムは皿洗いか清掃。

僕は、地団駄を踏んだ。

で、一般雇用のアルバイトを見ると、よさげな仕事が数社。

マンションの管理人。しかし、週2日出勤や1日2時間作業。これではダメだ。

探せど探せど、福祉か清掃しかない。

良い仕事もあったが、自動車の運転が必須。

僕は、免許証はあるが乗って事故を起こすと罪に問われる。

3時間ねばった。

僕が通勤できるギリギリの距離、名古屋市内を検索したが、アルバイトなのに書類選考、面接2回など科す会社が数十社あった。

それでも、僕は諦めない。

近くの大学病院が色んな仕事を募集していることを知り、夜に検索しようと思う。


職安で障がい者はA型作業所以外は、殆んど仕事がないのだ。清掃でも、皿洗いでも良ければあるんだが。

僕は、右足が不自由だ。

体力仕事はできない。タイピングはまあまあだから、事務も探したが女性限定だった。

失意の中、僕は職安を出てバスに乗った。

大学病院で仕事を探そう。

事情を説明したら、受け入れてくれそうだ。

ビールを飲みたい気分だがアイスコーヒーで我慢する。

もう、職安には行かない!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る