異世界へ来たようです

第17話 遊園地です3

メリーゴーランド。

あれ？馬じゃなかったっけ。

あれ？これってちょうちょ？

あの虫の蝶々？

蝶々が並んでいる。

「蝶々なのか？」

「うん、蝶々はね、羽ばたきや力強さがあるの。蝶々のモンスターからも許可取ってるからね」

「お、おう……」

俺は乗ってみる。

「おー。確かになんか、てか！細か！後ろまで」

「蝶々さんからはやるならやるでちゃんと再現してって言われたからね」　

俺はメリーゴーランドに乗り、回る。

「あはは、これが夢の国かー。あははー」

「楽しんでるね！」

そこに、俺は歌が聞こえる。

蝶々から降りると、その声の方へ行く。

そこにいたのは。

かわいいオシャレな服で踊る少女。

マイクを手に持ち、弾けるような音楽と歌詞だ。

ファイは俺を縄でしばる。

「ちょっ！」

「逃げられたら困る」

「それより、近づいてもいいか？」

「ん？うん」　

ファイは言う。

「彼女はミラ・ブロッサム。ここでああやってたまに歌を披露してくれるんだ」

かわいい………ん！

「え！？ミラ！？」

「ん？ミラだ。すごく礼儀正しくて努力家でかわいく、いい子だ。お？ほれたか？」

ミラ！？ここで何してんの！？

ミラが歌うと、みんなが楽しそうにしてる。

「へえ……すげえなミラ」

歌が終わったのかミラは頭を下げる。

「みなさん！ありがとうございました！！」

俺は見つめる。

そうすると、ミラは俺に気づいた。

「！」

だが、観客の手前、笑顔のままだ。

ファイが言う。

「次どこ行きたい？」

「観覧車！」

観覧車にいきたい！