第15話 遊園地です1

俺は遊園地に来た。

バスに乗り、来たのは大きなテーマパーク。

てか、バスあるんだ……異世界……?

うわあ!すげえ!一人で遊園地か……まあでもいっか

「あのあの、なのに遊園地に来たのにどうして俺はしばられているんだ?」

俺はしばられていた。

なんでだ!

ここまでユルユルッとした異世界だったじゃん!?なんで!?

赤と青の巻き髪。

Tシャツに半ズボン姿の少女は言う。

「この特別チケットはおかしい。もしかして、あなた他の遊園地のスパイ?」

「何の話だ!?」

「俺は、男性からもらって!」

「派手な服装の?」

「ああ!夢の国にどうぞって!」

少女はチケットを燃やしてしまう。

「ひい!」

「私は炎使いのファイ。このチケットを所持していたので来てもらう」

楽しみに来たのに!?

え!つれてかれるの!?

「ま、」

俺の隣を恋人同士が通り過ぎる。

やめてええええ!俺のしばられてるの見てるよ!お母さんが子どもに見るなっていってるよ!

やめてえええええええ!!

___________

俺は狭い部屋の中にいる。

机があり、しばられたまま、椅子に座らせられる。

ファイが俺へと質問してくる。

「それで、あなたはこの遊園地の何を見た?あのチケットには映像魔法が組み込まれていた。あなたはどこへ行った」

俺は答える。

「まだ回ってないから!遊園地の一歩踏み出したのに!突然二歩であんたにしばられたから!」

ファイは冷たい目だ。

「あ、ごめん。そうだったの」

「俺を夢の国で楽しませてください!行ったことないんだって!一度も!水族館は行ったことあるけど!観覧車とか見たことないんだって!」

「え。嘘」

ファイは本気で驚いてる。

「嘘。うそー。嘘だ」

「本当だ!」

「えー。遊園地に来たことない?え?」

なんかものすごく驚かれてる。

「え、動物園は?」

スパイの話どこ行った!?

「いや。ないけど」

「え。コアラとかパンダも見たことないの?!今時いるんだ…………」

「いて悪いか!」

「え、じゃあ」

「もういいだろ!縄を外してくれ!」

「まって、まだ話がある」

俺は真面目な顔をする。

「俺は他の遊園地のスパイじゃないからな」

「いや、じゃあ、花火大会とかは!?」

「え!一回だけ」

「じゃあ!夏祭りは!?」

何の話だ!?

この人なんか興味もちはじめたよ!

うう、

「俺を遊園地を夢の国を楽しみたいだけなんだあああ!!」


遊園地、続きます。

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