第12話 気づきました。俺ソロでした
とりあえず、ツボを壊してグッタリする。
が、クエスト!あ、その前に。
…………俺、ソロってやつだよな。
にしても。
冒険する時の女の子って、強い人よくあるよな。何か最強魔法使いとか。最強剣士とか。最強の女の子とか。やば!俺!
俺……よええ……やば
もし、誰かと出会っても
『え?レベル1?ないわー。さよなら』
『レベル1………すみません。弱すぎて………心配となるので…パーティーは組めません』
『おー。レベル1!?ビックリ!レベル上げ頑張らないと!』
とか、とか。
ってなりそう。
うう、それはなあ…………。
体を鍛えよう!
おう!
荒野に飛び出すとまずは走る!
次に腕立て腹筋!次にはいきん?!やるぞ!
鍛えろ鍛えろ
「強くなれええええモテるために!!」
俺は鍛えて、鍛えて倒れた。
体がとても動かない。
「うわあ…………これが鍛えるということか」
俺は地面に倒れる。
あれ?もう夕方?
「うう…………………。これは……」
「あ、ユウタさん。何して……」
俺は起き上がる。
「おなかあ…へったあ」
「きゃああああ!」
叫ばれた。
なぜ?だれ?
そこにいたのはミラだ。
ミラは心配げに俺の肩を支える。
「大丈夫ですか!?ユウタさん」
「へ、へいか……ら…」
「大丈夫じゃないです!もう!私運びます!」
ミラは俺を連れて行ってくれるようだ。
ミラと俺は屋敷につく。
屋敷の部屋まで送ってくれるだなん………。
そこへ、黒ローブの男性の一人が来る。
「ミラ様!私が運びます!」
俺はミラへとお礼を言う。
「ありがとな。ミラ」
ミラは顔を赤くすると腕を組む。
「む、無理したらだめですよ。あ!家賃のためです!倒れられると困るだけです!」
「はは………」
俺は黒ローブの男性に部屋まで送られた。
俺は部屋につくと、「あと大丈夫…」と、ベッドに眠る。
黒のローブの人へもお礼を言う。
「ありがと………」
彼は部屋から出て行かない。
あれ?どうした?
「ミラ様にくっつきすぎだ!あんなにも近く…ミラ様との距離が近いのはよくない!」
「はあ………ごめん」
「は!すまない……ミラ様は女神であり美しく、つい、言いすぎた」
「いや、俺こそ悪かったよ」
「だが!いくらミラ様を見守るものでなくても、抜け駆けは禁止だけは覚えておくように!ここはほぼ全員ミラ様を思ってるからな」
「ああ、分かった………はい」
ミラのこと好きだな……
でも、そうだよな。
行き場のないって言ってたよなミラが
「なあなあ、あんたも異世界の人なのか?」
「ああ、俺は…そうだな」
「まじか!え!どこから」
「多分君と一緒だ」
「へー。なら二次元好きか!?」
「んご!」
これは好きだな
「好きだ。とても楽しんでた………」
「へー。そうなのか」
と、俺は彼と盛り上がる。
あ、名前は?
「なあ、名前なんて言うんだ?」
「シンジだ」
「俺はユウタ。その、よろしく…」
「あ、ああ」
シンジという男性と知り合いになった。
「いやー。悪の組織かと思ったぜ。黒のローブとかなんかかっけえなって」
「これはミラ様の趣味だ」
「ふーん。そうなのか」
「ユウタ。君にはこれを渡しておこう」
俺は厚い本を渡される。
あっつ……?
『ミラ様のためのミラ様の書物様(しょもつさま)』
「え?」
「ミラ様に近づき過ぎないためのルールとかも書いてある。読んでおくことだ」
そして、シンジは部屋を出ていった。
本はとりあえず置いておく。
俺は寝る。そこへ、キリンが俺の布団の中へ入ってくる。
「おかえり。ユウター!今日何あったー?」
「ただいま…えっと……ツボを壊した………」
「えー!大丈夫なの?それー!?」
俺は頭を抱える。
キリンは俺の頭を撫でてきた。
「よしよしー」
あ、キリンいやされるかも。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます