第11話 壊しました………
俺は次のクエストへ、が。
赤髪の女性とぶつかる。
「あ、すみません」
綺麗な赤い髪の女性。
ん?どこかで見たような…
彼女はニコリとしている。
「あなたは…」
「私は女神よ。あら?シェリアよ。ユウタ様?」
俺は?となり、
「あーーーーーー……」
シェリアって!
俺をここに来させたシェリア。!?か
「私はシェリアよ。あなたを見回りにきたの。あなた。変なことしてない?」
「してねーよ」
「ふーん。してないのね。あ、ツボ見てくれる?」
「ツボ?」
俺はツボを見せられる。
四角い形をしている。
「ステキなツボでしょう」
「へえ。ツボか」
「あっ、このツボ重いのよ。よいしょ…」
俺はツボを持ってしまう。
持たなきゃよかった……
「大丈夫か?」
俺はつい、手が離れた。
「あ…………」
ガチャン
「ええええええええ!」
シェリアは笑う。
「あはは……あらあら。先輩のツボを」
「壊しちまった!」
「あら。どうするの?大事なものなのに」
「大事なら持ってくんなよ!?」
「見せびらかせと言われてるのよ。先輩に」
「何だその先輩!?!何考えてんだ!?」
「根に持つタイプなのよね…」
「はあ!何なんだ!その先輩!?」
「あ、来たわ」
先輩が!?
そこには黒髪ポニーテールの女性が近づいてくる。
「うわあ!」
黒髪の女性は上からな感じで言う。
「あらあら。シェリア。彼が異世界から来た人?あなたは仕事熱心ね」
シェリアはジトーッと先輩を見る。
「はい。先輩。彼が先輩のツボを壊しました」
「え?」
シェリアはそんなことを言う。
「はああ!」
何でそんなことに!
先輩と呼ばれた人は笑顔で来る。
俺へニコリとする。
怖い!
「あらあら?そうなの。私はルヴァイル。さてさてツボを何とかしてもらわないと」
「え!」
「さて、ツボを壊したなら治してもらわないとね」
やべえ
「いやいや!ツボを見せびらかすあんたが悪いと思います!」
「私の……だって見せびらかしたいもん!」
「人に持たせたらだめだろ!」
「んむー。私は珍しいものはシェリアに渡して見せびらかすのが好きなのよね」
「はあ!?」
面倒な人お
俺はもう一押し。
「自分でせめて見せびらかせい!」
ルヴァイルはうつむく。
が、上を向いて自分の頬に手をおきながら。
「ハッキリとした人…。そんなにハッキリと私を叱る人はいなかったわ……。そうねとりあえず、ツボの値段分は返してもらわないと。はい」
何か、紙を渡された。
「え……………」
「一応壊したからね」
そう言いながら、ルヴァイルは、壊れたツボをホウキとちりとりで片付ける。
俺はシェリアへと言う。
「俺だけのせいなんだけど?」
「落としたのはあなたなのよね」
「てか、すぐに俺が壊したって言いやがったな」
「ごめんなさいね。私後輩だから先輩を敵に出来ないのよね」
ウインクされる。
「…………………そうかよ」
「いやー危なかったわー。」
「……………………」
女の人は綺麗だ。
けど、色々あるらしい。
…………でも!女の子も女の人とも出会いたいぞ!
シェリアは言う。
「先輩は怖いのよー」
そして、女の人は強い?ようだ。
ルヴァイルは、俺をニコリと見てきた。
「うう………………こええ」
………もう二度と余計なことしない。
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