ため息

ももいくれあ

第1話

夢のまにまに訪れる闇を

 切り抜けるための嵐だった。

冷たいしぐさが肌を突き刺し、

 粉々の石ころになった。

かき集めた石ころで

 立派なお皿ができあがった。

深いブルーのおちょこに注ぐ

 グレープフルーツジュースだけが

  懐かしくて、苦かった。

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ため息 ももいくれあ @Kureamomoi

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