第10章
第10章
登場人物
司令室オペレーター、グラン、レンブラント所長タロン=ダグラス
司令室メインモニターにダグラス所長が映る。
タロン「総督。レンブラントの解析調査は役に立ったかい?」
グラン「やぁタロン。レンブラントやFSLのおかげで既にハンジャは向こうの恒星系を航行中。」
タロン「何⁉︎もう向こうにいるのか。アリントス司令補の操縦は凄いな。」
グラン「あぁ。ラムル長官の母上直伝の航行技術。スピード航行ではSR-5でも敵わないよ。」
タロン「なるほど、それであの腕前か。SR-5の操縦士にスカウトしたらどうだ?」
グラン「それは本人次第だがね。」
タロン「今日は他でもない。ノアーナ星のAIロボット……なんと呼んでいたか……。」
グラン「アーレント=ナッグ。Annと呼んでいるそうだが、それが何か?」
タロン「レンブラントで開発研究段階になった。ノアーナ星から提供されたシステム基板がようやく解析出来た。地球でも製作可能な技術だよ。但しボディーの材質が弱い。ノアーナ星の金属が必要だ。ノアーナ星の技術データではウロムナ金属と呼んでいる。この原材料は太陽系では存在しない。ノアーナ星からの供与を受けるか、外宇宙で探す他無い。」
グラン「ノアーナ星にも資源に限りが有る。その為に、向こうでも外宇宙で捜索を続けている。我々地球でも捜索は始めているよタロン。FSL(連邦立宇宙研究所)と連邦軍開発局が計画を実行に移し、有人探査機を飛ばしている。」
タロン「そうか。レンブラントも遅れてはいられないな。こっちはレンブラント周囲の敷地で、ウロムナ精製の設備が整いつつある。SR-5以上の機体開発に注力を注いでいる。」
グラン「提供された原材料はほぼ底をついていると聞いた。今一度ラムル長官に掛け合おう。」
タロン「条約締結で、技術の進化が目まぐるしい。感謝しているよ。総督のおかげだ。」
グラン「また後日、デスクから連絡するよタロン。」
条約締結から、技術供与をうけると、関係スタッフは多忙を極めた。グランとタロンもまた、バーベキューならぬサシ飲みをしていないのだろう。ノアーナの面々と考える事は一緒だった。
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