トリス大爆笑…もしもシリーズ

羽弦トリス

第1話もしも、こんな通販番組があったら

「ペガサス食品のウルトラ通販の時間が始まりました。さっ、山口さん今回の商品は?」

「今回はペガサス食品が総力を上げて、開発しました赤汁です」

「あ、赤汁ですか?青汁はよく聞くんですがね」

「はい。赤汁はトマト、人参、赤味噌等々、一万種類の食材を原料にしました」

「一万種類ですか?言い過ぎじゃないんですね?」

「ちょっと、盛りました。原料は五種類です」

「ちょっと、どころじゃねぇじゃねーか」

「気になるのは、お値段ですよね?」

「早い、早い、味見とかあんだろ?」

「では、山崎さん、味見を」

「では、頂きます」


ゴクッ、ゴクッ


「うわっ、口の中に何かコロコロしますね。タピオカですか?」

「何、言ってるんですか?隠し味のウサギのウンコです」


ブハッ!


「てめえ、ウンコ入れてどうすんだよ。それに、不味いし、クセ~し」

「さて、気になるのは、お値段ですよね?」

「それ、あんたが言っちゃう?ま、いいや。オレ絶対買わないからな」

「赤汁毎日三回分を1ヶ月分で通常価格3800円をこの番組を見ているあなたへ30分間だけ980円でご提供。さらに、もう1ヶ月分もおまけします」

「ま~、ウンコが好きな人なら喜ぶわな」

「さらに、我らがペガサス食品赤字覚悟で、青汁もお付けします」

「やっぱり、青汁あるじゃねーか。最初から出せよ」

「皆さん、張り切ってお電話下さい。お電話番号は0120ジジイは今日もゲートボールまで!」

「何番か分からねぇや。それでは、また来年」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る