☆「冬休み・お正月」の登場人物

※人物紹介です。飛ばしていただいても、物語上問題ございません。



川村かわむら あかね


 お好み焼きの出店のお姉さんで、テキヤさんをまとめる「組長」。

 五十代だが、それを感じさせないエネルギッシュで綺麗な女性。

 肩にかかるくらいの茶髪を後ろでひとつにまとめている。


 「別に私らはヤクザじゃないんだ」とは本人の弁だが、実際のところはそれに近い立場。

 ただし、それを笠に着たり、素人さんに手を出したりするようなことはしない。

 それぞれの出店でオリジナリティを出すようにしたのは、彼女のアイデア。



佐倉さくら 詩穂しほ


 太の田舎に住んでいる中学一年生で、太の従妹(太の父親の妹の娘)

 身長は一七〇センチメートル近くあり、かなりの長身。

 黒髪の耳掛けショートグラボブで、とても可愛らしい顔付きをしている。


 中学生になってから、背の高さや右の鼻の穴の下にある小さなホクロを揶揄され、長い間雅彦のグループからイジメられていた。

 背の高さとホクロを誤魔化すために、常に背中を丸めて下を向いていたため、姿勢が猫背になり、本来の明るい性格も消えていたが。太がそれを解決し、心に秘めていた太への想いを告白。

 太からは、まだ返事をもらえていない。



佐々木ささき 雅彦まさひこ


 中学一年生で詩穂の同級生。

 市会議員の父を持ち、それを笠に着て、取り巻きとともに傍若無人な態度をとっていた。

 詩穂をイジメていたグループのリーダー格。

 実際のところは、幼い頃から詩穂が好きで、イジメていたのはその裏返しの行動だった。

 結局、自分の行動が元で父親は市会議員を辞任。詩穂にも手痛くフラれ、自分の痴態が学校中へ知れ渡ることになり、誰も相手にしてくれない寂しい中学生活をおくることになってしまった。



佐々木ささき 彦三ひこぞう


 雅彦の父で元・市会議員。

 清廉潔白な人物で、市政にも真剣に取り組み、実績をあげていた。

 しかし、その姿勢は息子の雅彦に伝わっていなかった。

 雅彦の脅迫まがいの行動は、父親として責務を軽んじていた結果だと反省。市会議員を辞任して、一般企業に勤め始め、家族との時間を増やそうと奮闘している。



佐々木ささき 俊彦としひこ


 雅彦の兄で大学生。

 普段は優しく頼れる少し弟びいきのガタイのいいお兄さん。

 しかし、太から弟の蛮行の動画を見せられ、激怒。弟を殴り倒した。

 弟びいきの気持ちは消えたらしい。



細田ほそだ 久美くみ


 雅彦の元・彼女。雅彦と一緒に詩穂をイジメていた。

 その後、雅彦が自分の知らないところで一方的に自分との交際を解消しようとしていたことを知り、詩穂から入手した動画を友人たちに拡散。拡散はとどまることを知らず、書き添えた自分と雅彦との痴態も知れ渡ることになり、長い間好奇の目で見られ続けることになった。



 引き続き『コンプレックス』をお楽しみください。


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