第8話 空白に

目を背ける わたしの耳に

風の便りが 淡く届く

春夏秋冬 過ぎ行く度に

風の便りは 濃くなるばかり


わたしは君との 空白に

いま一巡りの 猶予を願う


花は散り 緑は枯れ

紅は落ち 雪は降り


また春が来た

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