33に託す

夏生 夕

第1話 海に行きたい

キラキラ輝く水面の

その先を想像する

青いインクの瓶はどこか?

底で踊る オレンジ色した海草は美味いのか?

鯨に背負われた世界では

いくつの言語が話されているのか?


わたしはまだなにもしらない

いつか確かめに行くのだと

そう約束したのは、いつか

「海に行きたい」と君は言った

一緒に行くはずだった

一緒に行くと、約束したはずだった

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