不思議堂

ハナミ

第1話悪縁

不思議と、私は幸せが分からない。

クルクル散歩する。

雨がパラパラ降ってきた。

何故か

雨が好き

ずっと胸の中には

黒いドロドロの悪臭漂う

傷つけられた言葉

差別

醜いと

雨がパラパラ

私の汚れも洗い流してくれないだろうか?

涙も出ない

親には

売春の道具にされそうに

信じた相手には

浮気をされ

1番はお前

意味がわからない

コンクリートだった道は、地面に変わり

緑が咲き誇り

清々しい香り

誘われるように

ある店の前に着いた

店の門番のように大きな仏像

龍、仏様、神様

様々な神が祀られている

こんな汚い手で触っていいのかな?

店の扉が開いた

優しいお姉さんがいらっしゃい

私は

導かれるまま

階段を昇る

凄く優しく綺麗な観音様みたいな人がいた

言葉が出ない

「悪縁を切らないとね」

何も言ってないのに

「今まで辛かったね。オーラはグレーに近い水色

頭は真っ黒だね」

不思議だった

あれは悪縁だったのか

厳しくも導いてくれる

でも

時間が止まっているみたい

「貴女は人が離れていくね」

不思議な人

神様?

私はその日2万持っていた

それで悪縁切りを買った

ブレスレット

綺麗なブルー

不思議と、私の事をバカに、見下していた人と

縁切りが出来た

先生は

優しい笑顔で見ている

ホッとする場所

問題は来る方法が分からない

だけど

また

会えると思った

階段の下に降りると

嫌な感じの人を見た

何故か

頭から離れない

不思議とまた来れると

ぼんやりとした頭で

私は食べてばかり

まるで

そうそう

地獄にいる

餓鬼みたいに

食べても食べても満たされる事がない

醜い体

そんな私を好きだと言ってくれる

子供と猫

もうこの存在のために存在している

先生?観音様?

あったかい

私は心の中でありがとうございますと

店を出た

爽やかな

雨が

私を癒してくれる

つらつら歩いていると家に着いた

家の付近には子猫が13匹

母猫2匹

他にもずっと頭から離れない

棒を持ったおじさんが子猫を殴った

私は貧乏

気がついたら

猫を手づかみで

噛まれても

引っ掻かれても

18匹保護した

そして涙が止まらなかった

人間が怖い

気がついたら

厄災との出会いと、猫の救いが始まり

不思議堂と

縁が結ばれる

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