40代ワーママ、適応障害になりました
えみ
第1話発症
私、現在44歳、会社員。
長男9歳(小4)、長女7歳(小1)、次女3歳の3人の子供がいるワーママです。
2021年8月に適応障害の診断を受け、治療するも9月上旬に布団から起き上がる事が突然出来なくなり寝たきり状態に。仕事を休職することになりました。
その後、コロナ感染、コロナ後遺症も経験し、ようやく2022年7月から復職に向けたトレーニングを開始するまで回復することができました。
私のように、小さい子供を抱えながら仕事を続けるママは、大なり小なり同じ様な経験なり、体験をして、辛い思いを打ち明けることも出来ず苦しい思いをしている方も多くいらっしゃることと思います。
ここに、私の体験談を書かせて頂きます。
同じ様に悩んでいるママの、少しでもお助け、又は参考になれば幸いです。
私は2012年に結婚し、直ぐに長男を妊娠。実家の近くに住み、両親の助けを借りながら仕事と子育ての両立をしておりました。
実家の助けのお陰で、2015年に長女を設けましたが特に辛い、と思うこともなくこれならやっていけるかも、と楽観的に考えておりました。
ところが、2016年に主人が転勤で単身赴任することになり、生活が一変しました。
でもそれでも、実家の助けもあったので何とか一人でもそれ程負担を感じることもなく、週末子供の相手を一人でするのは大変だなーくらいで、体調を崩すこともなく健康に過ごせておりました。
私の生活が激変したのは、主人を追いかけて実家の近くを離れ、他府県へ引っ越ししてからのことです。
実家の助けもなく、主人は激務で帰りも遅く家事育児も平日は朝食準備以外全く助けてもらえず、慣れない土地、慣れない職場環境に、みるみる心も身体も疲弊していきました。
幸い会社の制度が充実しており、同じ会社で転勤することが出来たものの、習慣も方弁も異なる土地での仕事は想像以上に大変でした。
また、地元と違い友達もおらず、話し相手は主人のみ。ストレスを発散する場所もなく疲労感は増すばかり。
そして、転勤して間もなく、思いがけず3人目を授かりました。
最初、思いがけない妊娠に本当に動揺してしまいました。
職場に迷惑を掛ける……。
不安と罪悪感と、でも授かった子供は産みたい。その気持ち間で揺れ動き、一時は中絶まで考えるほどに悩みに悩みました。
いい年をして、きちんと避妊をしていなかった。
その非難は、受けてもやむを得ないかもしれません。
でも、せっかく私達の元に来てくれた子供を産みたい。
その気持ちを優先して、私は3人目を産む事を決め、上司に報告。
本当に幸いなことに、産育休を取得することが出来ました。
無事に3人目が産まれた時、私は既に41歳。高齢出産でしたが元気に産まれてきてくれました。
母が高齢なので呼び寄せることも出来ず、里帰り出産をしなかったので、退院後直ぐに上2人の保育園の送迎と新生児のお世話、家事の両立は本当に大変でした。
主人は私の入院中は産休を取ってくれましたが退院と同時に職場復帰したので、退院したその日から家事育児に追われる毎日。
40代の身体には、本当に堪えました。
ですが、本当の試練は2020年4月に復帰してからやってきました。
短時間勤務で16時まで勤務でしたが、復帰と同時に緊急事態宣言が発令され、引継ぎはメールと電話。しかも小学校は休校で保育園も閉鎖されいきなり子供3人に囲まれながらの仕事。
目が回るような毎日で、ようやく学校と保育園が再開されて出社出来るようになったのが5月。
その後もコロナの状況に応じて出社出来たり在宅勤務になったりと不安定な勤務体系。
復帰して直ぐに、体調に異変を感じるようになりました。
まずは、異常な倦怠感。
朝、起きるのに一苦労。
睡眠時間は6時間程ですが、まだこの頃は眠れてました。
それが、10月頃から不眠気味になり、倦怠感は酷くなる一方。
たまたま健康診断でポリープが見つかりMRI検査を受けるも良性で問題なし。
がん検診を受けても異常なし。
翌年5月に、更年期を疑い婦人科を受診するもホルモン値に異常なし。
ただ、症状からうつ状態との診断を受けて、睡眠導入剤の処方とプラセンタ注射を始めました。
ですが、状態は一向に改善せず。
睡眠導入剤で眠れるようになっても、異常な倦怠感は消えてくれません。
そして、8月にようやく心療内科を受診し、適応障害の診断を受けました。
精神安定剤と睡眠導入剤を飲みながら、それでも仕事を続けながら治療するつもりで頑張っておりました。
ですが、仕事は忙しくなる一方。
この時、勤務は16時まででしたがそれでは仕事が回らず、16時50分まで仕事をして駅までダッシュ、子供のご飯を作ってから家で19時から20時まで仕事をする。そんな毎日でした。
酷くなる倦怠感。睡眠は取れてるはずなのに朝起きるのが本当に大変。子供に何を言われてもイライラ。3人それぞれ違う事であっちこっちから「お母さーん」と呼ばれる度に頭がずきずき。
とうとう、9月上旬に、私は突然起き上がる事が出来なくなりました。
余りの事に、最初主人は私が会社に行きたくなくて仮病を使っていると思っていたようです。
ですが、この日からみるみる体重が減っていき、衰弱していく様子にさすがの主人もようやく本当に私の身体が限界に達していると、この時点で理解してくれました。
座るのも辛い状態でしたが、何とかご飯は毎食無理矢理口に押し込み、食べてました。
が、体重はみるみる落ちて1ヶ月で9キロ減少。
元々、肥満体型でなかったこともあり、肋骨が浮き上がり自分でも別人のような有様に、死ぬんじゃないかと本当に不安になりました。
心療内科へは、主人に送ってもらい通っていましたがメンタル面では問題がなく、うつの症状はありませんでした。
「電池切れだね。」
先生の一言に、妙に納得している自分がいました。
電池切れ。正に、その通り。
食べても食べても、身体が吸収出来ないのか一向に体重は戻らず。下痢も嘔吐もしないのに、体重減少については先生にも原因不明と言われました。
内科を受診して甲状腺を調べても異常なし。
なすすべなく、寝たきりの状態は11月初旬まで続きました。
その間、主人の母親を他府県から呼び寄せ家事と子供の送迎をお願いしてました。
倒れる前の私の生活は以下の通りです。
6:30起床(朝食の調理のみ主人の担当)
7:00子供に食べさせて身支度
朝食の片付けと自分の身支度、掃除機がけ
8:30出勤
9:30始業
16:50終業
お迎えと夕飯準備、子供に食べさせる。
19:00〜20:00仕事
20:00〜21:00子供の入浴と寝支度
洗濯、水回りの掃除、片付け、翌日の子供の準備
23:00から0:00までに就寝
大凡、毎日こんな感じでした。
テレビを見るでもなく、スマホを見るでもなく、只々毎日家事育児と仕事に追われる毎日。
週末は、主人が家族全員で遠出をするのが大好きで、何度お願いしても休ませて貰えず。
キャンプ、温泉、観光……。
辛くて辛くて、泣きながら訴えても主人には辛さは伝わらなかったようです。
温泉に入れば元気になる。
そう思っていたそうです。
弱った身体に温泉は逆効果で、湯あたりなのかのぼせなのか、余計に具合が悪くなりまた月曜日が始まる。
今思えば、本当に無理を重ねた毎日でした。
家事の殆どをママが担っている。
そんな家庭は山程あると思います。
でも、私の主人も含めて、多くのパパは、家事の何が大変なのか、恐らく理解出来ていないのだと思います。
ゴミの分別。
トイレ掃除も床を拭いたり壁を拭いたり、便座の裏を拭いたり。
掃除も、子供がハウスダストアレルギー持ちなので豆に掃除機をかける必要があり布団も定期的に乾燥機と掃除機がけが必要。
キッチンも、油汚れがこびりつかないよう豆に拭き掃除。
換気扇も油まみれになるので定期的にフィルター交換。
お風呂も、浴槽掃除だけでなく排水口もゴシゴシ。定期的に防カビ燻煙剤。
洗濯機も使うたびにドラムの淵のカビ予防に水滴を拭く。
洗面台の鏡もウロコ汚れが付かないよう豆に拭き掃除。
ベランダの排水口にゴミが溜まらないようたまに掃除。
花壇(建て売りで最初からあったもの)の雑草抜き。伸びた枝が邪魔にならないよう定期的にお手入れ。
子供のゼッケン付けや、破けた膝のワッペン隠し。
給食当番の給食着のアイロンがけ。
シューズ洗い。
主人のビジネスシューズのお手入れ。(余りに手入れをしないので、結局見兼ねてやってしまう。)
などなど、細々した家事は、一切頭にありません。
なのに、大した家事してないのに何が大変なの?と真顔で言う。
そんな旦那様に悩まされているママは、多いのではないでしょうか?
我が家は、全て書き出して、無事に復職したらもう少し家事を分担してもらうよう、話し合いをしました。
が、どこまで主人に担ってもらえるのか。
ほとほと自信はありません。
主人の仕事は、激務なので平日家事をしてもらうことは、今後も難しいかもしれません。
でも、せめて週末は休ませてほしい。
これだけでも分かってもらえたら、以前とはかなり変わるのでは?と期待しています。
もしこの文章を、お読み頂けたワーママは、是非一度ご主人にどんな家事をやっているのか、書き出して見せてあげるのをお勧めします。
現状で全く負担を感じていない方には不要だと思いますが、何故私ばっかり……、と思っている方がいるなら、試して欲しいです。
本当に、彼らは分かっていないだけなんです。
何が大変なのか。何をしているのか。
知らないで何もしないのと、知ってるけど何もしないのは、全然違います。
そして、手伝う、という言葉を使わないでと主人にはお願いしました。
家事は、奥さんを手伝うのではなく、夫も担うべきものだという認識がないから手伝う、という言葉が出るのです。
長くなりましたが、以上が私が適応障害を発症した経緯です。
回復までの道のりは、次作に書きたいと思います。
読んで頂き、有難うございました。
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