旦那さんと会う
旦那さんと会った日、二人の強い絆を目の当たりにした。
お互いを思い合ってるのを、感じた。
でも、二人はもうそうなれないのをハッキリと感じた。
旦那さんが、家を出てすぐに私も帰宅した。
「
「また、明日ね。」
家に帰って、一人泣いた。
離婚して欲しかったんじゃない。
ただ、空しさが広まっただけだった。
ピンポーン
「梨寿さん」
私は、この日やってきた梨寿さんの口から初めて愛してるをもらった。
「真白、ごめんね。遅くなっちゃったね。ずっと、言おうと思ってたんだよ。だけど、言えなくてごめんね」
「ううん。もう、いいの。離婚しなくていいから…。これが、欲しかっただけだから…」
梨寿さんは、私の涙を拭ってくれる。
「愛してるよ、真白」
「愛してるよ、梨寿」
そう言って、キスをする。
今までより、キスだけでさらに気持ちがいいのを感じた。
「時々、梨寿って呼んでくれてるの知ってたよ。嬉しかった。」
「二人だけの秘密みたいにしたくて」
「じゃあ、これからもそうするの?」
「旦那さんが、呼んでるのを聞いたら私も呼びたい。」
「もう、呼び捨てでいいから」
梨寿は、私を抱き締めてくる。
「真白、私幸せだよ。」
「うん」
「真白に愛されると、全身が熱を持つの」
私は、梨寿の手にキスする。
「熱くて、熱くて、堪らないの」
「うん」
チュッ、チュッと、腕から鎖骨にたどり着く。
「真白で、全身が満たされるのが堪らなく好き」
「私もだよ」
反対側に進んでいく。
「真白に愛されたら、もう誰ともそうなれない。」
「うん」
体がピクンって、反応したのを見て背中にキスをする。
梨寿は、背中がとても弱い。
「もう、おざなりな営みは嫌だったからっっ。真白っ、以外とはしたくないッッ」
「好きでしょ?これ」
「うんんッッ」
梨寿の好きな所は、もう全部知ってる。
「はぁー。はぁー。」
口を押さえる仕草が、好き。
「ちゃんと、鳴いて」
「あぁっ」
梨寿の全てが好き。
「真白っっ。恥ずかしいっっ」
恥ずかしがって、耳が赤くなるのも好き。
「もっとして欲しい?」
「うん」
「ちゃんと、聞かせて」
私は、梨寿の顔をこっちに向けさせる。
「真白、もっとして欲しい」
そう言われて、私は唇をふさぐ。
離さない。
例え、旦那さんが梨寿に行かないでと言ったって渡さないから…。
梨寿の全身に、私を覚えさせる。
私の愛を覚えさせる。
「ここ弱いよね。首筋」
舌で、撫でる。
「んんっ」
梨寿の体は、よかったらすぐにピクンと跳ねる。
わかりやすい。
「背中して欲しい?」
「うん、して」
私は、梨寿の背中を舌で撫でる。
「ぅー。ゥッ」
「まだ、駄目だよ。ちゃんと鳴いて」
私は、梨寿の両手を後ろに引っ張った。
「真白の意地悪」
「好きなんでしょ?」
「アー。ァッ、ハァー、んんっ」
梨寿の可愛く鳴く声が、好き。
「愛してるっっ。真白」
「愛してるよ、梨寿」
梨寿は、体をピクンと跳ねさせながら果てた。
「まだ、ここしてないのに」
「いじわる。」
「してほしいでしょ?ここ」
「ジンジンしてる」
「熱いのとってほしい?」
「とって」
もう、とろけてる。
「んんっ、ぁぁっ」
どうして欲しいか、ちゃんと知ってる。
ちゃんと、わかってる。
男の人になんか、もう戻れないようにするから…。
「真白、私を解放してくれてありがとう。呪いから…」
そう言った、梨寿の唇に深く深くキスをする。
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