ハイスクール・フリート行方不明の船

神永さん

第1話はいふり側の世界

はいふり側の世界

神奈川県横須賀市

同海洋保安庁第0管区横須賀本部総隊21年記念会観閲式


冷戦も発生せず世界が安定しているこの1991年。まだF4ファントムがF35と同じ扱いをされるような世界線でまだ旧式艦が軍警察問わず主力の世界。そんな中初のイージス艦として就役したのがこの陽炎型駆逐艦晴風Ⅱだ。

その船を間近で目を光らせて見ている一人のJKがいた。その少女は本艦の艦長として乗り込む予定だったのだ。


「ここにいたか、艦長。」


「上村副長。すみません。ついこの艦に見惚れてしまって。」


「いいんだ。それに、新鋭艦だしな。それより、荒川艦長校長が晴風が就役記念として艦長からスピーチを要請して来ました。」


「了解です最大船速で行くわよ。」


「あ、おい待てたく、あの女はぁ…」


そして、記念スピーチが始まる。


「本艦、晴風は日本国と国際秩序を守る船として建造されました。この船は戦後、自衛隊、ブルーマーメイドの発足以来の伝統である。人を殺さない軍艦としての伝統を真っ当出来るように、我々は日々努力をして参ります。ここに、陽炎型駆逐艦、晴風の再就役を宣言します。」

軍艦行進曲が流れてこんごうが海に着水した。

たくさんの拍手と歓声が横須賀港に響いた。海上自衛隊超弩級戦艦大和の主砲も響いていた。轟音と共に3連装の64インチ主砲3基が撃った砲弾は空中で花火となった。

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