『大怪獣 そばらー対うどんが』

やましん(テンパー)

『大怪獣 そばらー対うどんが』



 『これは、フィクションである。』





 ある昼休み。


 関東出身のぼくが、ざるそば食べてると、関西出身の課長が、うどんを食いながら言った。ぼくは、かなり壊れたので、課長職から、窓際職に回っていた。


 『よく、そんなもん、食うな。』


 『なにを〰️〰️〰️〰️☺️』


 そばに、関西も関東もあってたまるか。


 少数派のぼくは、だいたい、ばかにされやすい。


 ははは😀


 と、いつも、受け流すが、まだ秘密ながら、幹部とは、退職する話がついていたから、つい、怒りがこみ上げた。


 すると、食べていた、ざるそばが、巨大化し、怪獣そばらーになった。


 一方、課長のうどんも、ぶあっと、立ち上がり、怪獣うどんが、になったのである。



 両者は、テーブルの上で、はげしくもつれあった。


 そばらーは、切れ味鋭く、うどんがの白い肉体を切り刻む。


 うどんがも、そのねちねちの体で、そばらーを、ぐいぐいと、締め上げたのだ。


 両者ともに、あとに引かない。


 10分にもわたる、激しい攻防の末、ついに、どちらも、傷つき、疲れはてて、もとの入れ物に収まった。


 しかし、その肉体は、もつれ合い、合体して、区別がつかなくなってしまったのである。


 ぼくと、課長は、仕方ないから、その、そばでもうどんでもある食べ物を食べて、無言で寝そべったのである。



         🍜 ボク、ラーメン

 

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『大怪獣 そばらー対うどんが』 やましん(テンパー) @yamashin-2

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